BDZ-EW1200はじめました。

16/06/04草稿
16/10/15初稿

 本稿、実は6月ごろの内容です。Windows10記事などを優先してたら遅くなっちゃいました。


■BDレコーダ買い換え

 07年暮れからがんばってくれてたSONY製BDレコーダ、BDZ-V9がビミョ~におかしくなってきました。

・予約録画してない?
・光デジタル音声は出てるのにHDMIに出画しない
・放送にブロックノイズが出る(録画再生時にも音声が途切れる)
・ずっと「LOAD」表示のままになってディスクの出し入れができない(ディスクが入ってても入ってなくても発生)
・フロントカバーを閉めても開いてしまう
・リモコンに反応しない?

 すべて“~ことがある”という発生頻度なのでやっかいです。

 そこで久しぶりにSONY製BDレコーダどうなってるのかみてみると、5月に新型Z系にモデルチェンジされていて、プラットフォーム刷新らしくいろいろ変わっているようでした。差分を調べたみたところ私にとってはどう見てもZよりEの方がいい。
 V9が不調になったのと歩調を合わせたように旧型E系の購入ラストチャンスが来たということで、5年ぶりに新顔導入となりました。V9と入れ替えてAT700と併用します。

 1TBのBDZ-EW1200にしました。
 絶賛量産中だったら500GBのEW520でもよかったのですが、在庫処分状態における選択肢のC/Pから。外付けHDDでいくらでも容量増やせるとは言え、できれば内蔵HDDで完結させた方が手間かかりませんし。
 「観て消す」と決めたコンテンツ録画は極力EW1200に任せてAT700の負荷を減らそうと思っています。




■ZじゃなくてEにしたワケ

・ソフトウェア
 E系に限っても3世代目ですから充分こなれてるでしょう。一方Z系は新プラットフォームらしいのでこなれるにはまだ暫くかかるのではと。

・光デジタル出力
 Z系では出力はHDMIしかなくなったとのこと。
 光デジタル音声出力がなくなったので、「映像はHDMIでテレビへ/音声は光デジタルでAVアンプへ」接続しているERI的には致命的です。
 これが“駆け込み購入”最大の動機です。

・XMB
 Z系ではXMB廃止とのこと。
 実はXMB好きなんですよね。“理に適ってる”カンジがして使いやすいです。PCのフォルダ構造や右クリック操作に似てるからでしょうか。
 XMBが不得手なのは録画番組の一覧性や検索性だけではないかと思いますが、これまでそれが不便だと思ったことはあまりないので。
 併用するAT700ともUI統一しておきたいですしね。

・レビュー記事

・ET2200記事
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/zooma/20141210_679551.html

・ZT2000記事
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/zooma/20160413_752916.html


■XMB

 いろいろ便利になってると思います。さすがXMB完成形ってところ?

・操作感はあっけないほどにAT系と同じ。もちろん「機能の在処」など変わってるところもありますが。4年間ほぼ進化してないのはいいのか悪いのか…
 そもそもV系ともほぼ同じですけれど。

・背景はAT系の黒系から青系に。色の雰囲気はV系に似てます。

・XMBの動作はAT系とほぼ同じか微妙に速くなった? いずれにしてもストレスはないですね。V系のヌルヌルには全く敵いませんけれど。

・選択して1秒くらいすると番組タイトル(放送でも録画でも)が自動的にスクロールして全部表示するのはすごく便利。「これこれ!」ってカンジです。

・観てないコンテンツには「NEW」マークが付きますが再生すると当然消えます。が、確認のために冒頭再生しただけ、といった場合はNEWのままにしたいなと思っていました。
 本機ではNEWに戻すことができるようになっています。メールを未読に戻すようなイメージですね。「これこれ!」ってカンジです。

・ダビング10で9回コピーできると言っても、保存用BDに焼いたら消すのが普通ですから「ムーブ」できれば消す手間が省けていいですよね(貴重なコンテンツはBDから再生できることを確認してから消しますけれど)。本機では焼くとき「ダビング10でのコピー」か「ムーブ」か選べるようになっています。「これこれ!」ってカンジです。


■USB-HDD

 背面USBは外付けHDD専用です。延長ケーブルで前からアクセスできるようにしておきました。
 Z系はUSB3.0になりストリーム同時2本保証できるようになったようで、USB-HDD関連の制約が減ったみたいですね。まあ、基本的に使うとしたら内蔵HDD容量が危なくなった時の避難用などとしてでしょうから、制約があってもあまり問題ないです。

 内蔵-外付け間で双方にダビング・ムーブできます。BD-REディスクと同じ扱いで書き出しはダビング10ですが書き戻しはムーブです。

 登録したHDDのファイルシステムはWindowsからは見えず初期化されてないHDD扱いになります。「コンピューターの管理」から領域確保してフォーマットすれば使えるようになりました。
 USB2.0ですが、供給電流値はコネクタ下部印字に800mAとありますので2.5inch系なら充分賄えるでしょう。なら内蔵デバイスと同じ感覚で使えてベストです。

 たいへん有益な機能ですので、PC自作で余ったHDDの有効活用など、純正じゃなくても使えるかどうか気になりますよね。

・USB-HDD:とっても古い場合
 ということで、「余ってる状態」として、まずとっても古い場合どうなるか見てみました。玄人志向のUSB-PATA変換ケースGW2.5AI-U2に古い30GBの2.5inch-HDDの組み合わせです。
 本体は「低消費待機」設定にて。自動電源OFFは設定していません。USB-HDDへの録画予約はしていません。

 スタンバイにしてもHDDは回ったままでしたが、70分くらいしたら停止しました。本体起動したら回転始めました。
 起動したまま放置していたら停止してましたが、XMB上のアイコンが消えるといったことはなく、USB-HDD上のコンテンツを選択して再生もできます。プレイ押したら回転始めました。
 スタンバイ状態で停止しているのを確認して就寝、朝見たら回ってて、夜に見たら回ってたことがありました(昼間にどうなってたかは不明です)。

 HDDケースのI/F部やHDD自体に省電力のためにスピンオフする機能はないハズですから、レコーダ側がそのように操作しているのだと思います。どういうルール・トリガなのかはよく解りませんが。
 なお、どんな状態でもHDDアクセスランプは点灯したままですので通電は続けているようです。電流値の変動有無は測ってませんけれど。

 流石に古いのは謎な動きするようです。古すぎ?(笑)。
 PATAだと(古いと)HDDに対するコマンドが誤解されたり通じないで返答がなかったりして、スタンバイに入る時にUSB5V切っていい判断できず入れっぱなしになったり途中で回転したり止まったりするのかも知れません。

・USB-HDD:一応新しい場合
 では、もうちょっとイマドキのHDDシステムではどうでしょう? 玄人志向のUSB-SATA変換ケースGW2.5AI-SU2にWD製2.5inch、WD5000BEVT(500GB,非AFT)でやってみました。

 GPTのNTFSフォーマット状態で接続してみましたが、問題なく登録できて使えるようになりました。
 未登録状態や登録直後は本体の起動・スタンバイに連動してUSB電源がON/OFF(変換アダプタのアクセスランプがON/OFF)していました。このランプはHDD接続してなくてもUSB5V入れば点灯しますので、消灯していれば5Vは切れてると判断していいでしょう。消灯中は回転もしていませんし。
 しかし、本体を暫く使った後(当該HDDは登録状態でコンテンツもコピーしたが使った間にはアクセスしていない)はスタンバイにしてもすぐにはUSB5V切れませんでした。20分後くらいに切れたのを確認したことはありますが、どんなルールなのか定かではありません。
 また、スタンバイして切れた後、何もしていないのにON~OFFしていたこともありました。内蔵HDDも録画中でなくても回転してることありますから、同じような扱いになるってことですかね。
 
 起動中は電源切れないっぽい&回転停止しないっぽいです。何もせず6時間以上放置でそのままでしたので。

 USB-SATA変換部分はそのままでTOSHIBA製MK6459GSXP(640GB,AF)に付け替えてみましたが、別HDDとして認識され「使える」と診断されました。


■AACS

 F/Wバージョン28.3.016にて。

・なんとV18でした。AT700はV16ですから、4年でふたつしか進めてなかったんですね。意外。

・P-MKBを書きません。

・V16のディスク、再生しただけならAACSはV16のまま。書き込み(ダビング)すると当然V18に。

・タイトルすべて削除するとMKB_RW.infも削除。

・フォーマットするとフォルダ構造は構築されるがMKB_RW.infはなし。そのディスクにV16のBDZ-V9で書き込みするとV16。

 などなど、挙動はAT700と同じみたいです(BD-RE→HDDへのムーブ、HDD→BD-REへの書き込みで確認)。


■本体

・シール
 前面には「型番」「1TB」「2番組同時録画」「外付けHDD」「WiFi」と記されたシールが貼ってありました。ダークな色じゃないので目立ちます。微妙に斜めってるし(苦笑)。
 店頭サンプル向けなんですかね? コストダウンになるんだから貼らなきゃいいのに。剥がしました。

・筐体素材
 前面はプラですが天板・側面は板金です。AT700との比較で言えばそんなにチープなカンジではありません。ていうか、SONYの普及機はずっとこんなレベルだったと思います。V系だけは高級AV機器の風格ありましたけれど(特にV9)。新型Z系はプラになったみたいですね。
 前身機はいろんなところが斜めになってましたが本機はほぼ真四角で、“デザイン”はありません。AV機器はヘンテコな形よりその方が好みです。

・ファン
 やっぱりファン付きですが、吸気口は右側面のAT系と異なり底面でした。
 AT系よりゴム足の高さがあるのはそのためかと思われます。

・スイッチ
 電源SWとトレイ開閉SWが「上面」ってのはイカガナモノカ(Z系では前に戻りました)。
 フタを開ければ前面からも押せなくはないですけれど(笑)。まあ、電源ON/OFFもトレイ開閉もリモコンで出来ますし。V系ではリセットは電源SW長押しですが、本機は別途SWありますし。
 スタックする使い方を想定してないってことですよね。奥行き短いので最上段にすることが多いかもしれませんけれど。
 あ、もしかすると、後述するWi-Fiアンテナの周辺空間が結果的に確保されるように、敢えてスタックしにくくしてるのかも知れません。
 今のところ、さらに奥行き短いBDプレーヤBDP-S470を上に置いてます。スイッチの後まで下げてちょうどいいカンジです。見た目はやや変ですけど。

 本体の再生/停止などのボタンも無くなっています。まあ、どうせ使わないですけど…

・液晶ウィンドウ(カウンタ)
 ありません。前身機と後継機にはありますけど(笑)。
 一見すごく不便そうに見えますけれど、実際どうでしょう?
 ウチでカウンタをいつ見ていたか、具体的に思い出してみると

・BDへのダビング(ムーブ)時、テレビは消しておくのでいつ終わったか判別するため「HDDBD」表示しておく

・再生開始し番組冒頭に向けてチャプター飛ばしたけれど行き過ぎてないかアヤシイ時に、再生時間カウンタでアタリを付ける

くらいですかね。
 原則、コンテンツ視聴中はテレビ画面見てるワケですからそこに情報出せるワケです。また、必ず液晶表示がハッキリ見えるほど近くに設置しているとも限らないでしょう。ですので、本体表示は無くてもあまり問題ないハズです。例えば再生時間カウンタは当然再生中なので「画面表示」すれば確認できます。まあ、ボタン押す手間は増えますけれど。
 と考えると、液晶ウィンドウが有意なのは「視聴していない時に必要な情報表示」だけと言っていいでしょう。録画中かなどは別途インジケータがありますので、ウチとしては上記の「ダビング(ムーブ)進捗具合」だけです。それも、書き込み中はディスクランプが点灯するので代替えできます(ディスクマウントしただけでは点灯しませんので)。“進捗度”は判りませんけれど。
 時計代わりに使ってもいませんしね。

 ということでほぼ実害はないと思うのですが、「いかにも安っぽく見える」「なんとなく不便そう」だからでしょうか、新型Z系では復活したみたいですね。まあ、あるに越したことはないです。


■もろもろ

・生産地
 箱や本体定格銘板に「Made in Malaysia」とあります。

・発売日
 14年11月みたいですね。1年半現役だったと。
 ちなみにAT700は10年10月発売のようです。ウチでは11年6月購入。V9は07年12月購入です。

http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201410/14-1029/
https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/201008/10-0826/

・ソフトウェアバージョン
 購入時28.1.012でした。
 04/26付けでバージョンアップされ、28.3.016になってました。「アクトビラ サービスの仕様変更への対応」だそうな。

・B-CASカード
 NHK-BSの登録があるのでV9で使ってたのを差し替えて付属カードはそのまま保管。どんどん貯まってく。もう別売にした方がいいんでない? まあ、どうせどっかの規定で「付属必須」になってる気がしますけれど(苦笑)。

・リモコン
 なんだか変わったデザインですね。Z系では先祖返りしたようですので不評だったのでしょう。
 どうせ付属リモコンは使うつもりなかったので気にしませんでした。
 じゃあリモコンどうしているかと言うと、SONY製学習リモコンRM-PLZ430DにBD1,2,3を割り当てて1台で3台を操作できるようにしています。歴代BDZ付属リモコンとニアリーなレイアウトですので違和感なく使えます(そもそも学習リモコンですが)。

 この学習リモコンには「プログラムマクロ」ボタンが4個あるので、そこにAVアンプの音声切り替えとTV映像切り替えをセットで登録し、ボタン一発で目的のデッキが使えるようにしています。
 もちろんボリュームボタンはAVアンプ信号に変更。学習させなくても設定で「ボリュームはAVアンプモードの信号に入れ替える」ことができるという、よく考えられた仕様になってます。
 また、もともと登録されているBDZ用信号も、いくつかは利便性向上のため割り当てられていたボタンではなく別ボタンに学習させています。例えば「削除」は「リンクメニュー」ボタンに割り当て、要らないコンテンツは親指の移動だけで消せるようにしました。

 このリモコンすっごく便利です。売り文句通り赤外線範囲も広いですし。使い始めた時は感動しちゃいました。



・リモコンコード
 BD4,5,6が増えてて驚きました。
 残念ながら上記RM-PLZ430Dは対応してませんけど。
 ちなみに、当然ながらBD1,2,3コードは共通ですので、V9用リモコンRMT-B002Jなどでも問題なく操作できます。

・画質設定
 「プラズマ」が無くなっちゃいました(苦笑)。自発光ということで有機ELにしとくのがいいかなぁ?

・Wi-Fi
 11bg/nだけでなく11a/nにも対応してます。AVストリームを扱うのですから5GHz対応はGJですね。
 有線とは排他とのこと。
 外部アンテナありませんけど、どこに内蔵してるんでしょう? お、だからフロント部が大きくプラなのかな?

・ルームリンク
 著作権保護のかかったコンテンツ(デジタル放送のライブ映像やその録画)はDTCP-IP対応クライアントじゃないと再生できません。ので、WindowsMediaPlayerなどでは一覧は見えるのですが再生はできません。PCやスマホで視聴したい場合は有料ソフト必須みたいですね。
 おそらく敢えて説明していないのだと思いますが、解りにくいですねぇ。

https://www.sony.jp/support/dlna/server/bdz-ew1200.html


 半年ほど使ってますが問題ありません。安定してると思います。ほとんどディスクは操作していませんが。
 1TBは余裕感じますね。


■ディスク容量

 本項15/01/11初稿。AACS記事から移動しました。

 思うところあって初めてBD-R購入しました。BD-RとBD-REって容量同じなんでしょうか?
 Panasonic日本製BD-R(上)とSONY多賀城製BD-RE(下)、まずはまっさらの新品ブランクディスク。
 Power2Go V6にて。

BD-Rブランク:P2G
BD-REブランク:P2G

 続いてAT700 2号機でフォーマット直後。

BD-R:P2G
BD-RE:P2G

 Windows8.1update1のエクスプローラで見ると…

BD-R:AT701
BD-RE:AT701

 BD-Rにフォーマットで作られたフォルダは見えますので、UDF2.6は書けないけれど読めはするんですね。
 V9でフォーマットしたBD-REもエクスプローラでは同じ容量でした。BD-Rもたぶん機種依存性はないのではないかと。

 BD-Rはマルチトラックになるんですね。知らなかった… レコーダにおける管理上の理由(ライトワンスの容量管理?)らしいですが、エクスプローラから見える容量が異なってるのはそのためでしょうか。機種やメーカによって管理方法が異なるなら容量も統一されてないかも知れませんね。

 ディスク総容量はおそらく同じっぽい気がしますが、マルチトラックになる分だけBD-Rの方がやや小さくなるのかも知れません。

 ちなみにPanasonic製BD-RにもP-MKBは無いようです。

 16/05/07追記:ちなみにBD-RE DL(Verbatim製)のフォーマット状態(コンテンツなし)です。

BD-RE DL:P2G

 容量は1層の23097.8MBに対し46195.8MBと表示されました。2倍ちょっと、ですね。


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AACS都市伝説を追う:PC編

11/06/26初稿

 BDMV編は書かない(書けない)つもりですが、主にドライブ関連で私なりに理解したPC側のAACS事情などまとめておこうかと思います。
 特記なきは、OS:Windws7 HomePremium SP1 64bit、ライタドライブ:SW-5582、P-MKB確認:GGC-H20Nを用いています。
 「BDAV編」と同じく、操作対象はP-MKBのないBDAVディスクとBDMVのみです。
 特記なきは、BDAVとはAACSディスクのことを指します。


■とっても素直にUDF2.5

 エクスプローラからフォーマットしたBD-REディスク、BDZ-AT700で普通にダビングなどできました。BDZ-V7でも空き容量がちゃんと表示されますので大丈夫でしょう。
 XP上の「TMPGEnc MPEG Editor3」でBDAVとして書き込んだ場合は、BDZ-V7でもAT700でも空き容量ゼロで追記できないディスクになってましたのでこれはうれしい進化ですね。
 さらに、エクスプローラからBDAVフォルダを書き込んでもBDAVディスクになりました。PowerDVD8、AT700で再生できました。チャプタ操作なども可。残量もあるディスクになっています。
 もちろんAACSじゃないコンテンツとその付帯情報がBDAVフォルダの中に規格通り入っていることが前提なのは、記するまでもありません。

 ちなみにBD-RはUDF2.6です。


■P-MKBとは何か

 「Partial-MKB」の略です。容量縮小版部分的MKBです。パーシャルです。主にHRL(Host Revocation List)を格納しているとのことです。
 その存在場所はディスクのリードインエリアであり、通常OSからは読み書きできず、ドライブのF/Wでしかアクセスできません。一方、MKB_RW.infはUDF2.5ファイルシステムを操れないと操作できません。そして、ドライブのF/WにUDF2.5の操作ができるとは思えません。
 つまり、P-MKBは“ドライブのF/Wレベルで操作できるようにあつらえられたMKBである”ということだと思います。よって、ドライブのいわゆる“AACS感染”はP-MKBによってしか発生しない、のではないでしょうか。MKB_RW.infが読めないならP-MKBがなければドライブには何もできないハズです。きっとそうです(笑)。
 そして、以下の公式文書の記載を見るところ、P-MKBとはおそらくHRLほぼそのものではないかと考えています。「ドライブの不揮発性メモリに“HRL”をストアせよ」「メディア上に新しいHRLを見つけたら更新せよ」となっていますので。
 
2.5 Partial Media Key Block for Host Revocation List
The Licensed Drive shall update the Host Revocation List (HRL) stored in its non-volatile memory, if the Licensed Drive encounters newer HRL on each supported media as listed below.
• BD-ROM protected by AACS
• BD-R protected by AACS
• BD-RE protected by AACS
• CPRM compliant recordable media protected by AACS
• +R and +RW protected by AACS
Update process for each media is described in subsections.

出典:AACS_Spec_BD_Recordable_0.952.pdf

 「AACSのバージョンが上がることには以下ふたつ(みっつ)の意味がある。ただし全部実施されるとは限らない」というのがミソではないでしょうか。

 ・Processingできない「Device Key」を追加する
 ・ドライブがソフトをRevokeするための「Host ID」を追加する(HRL更新)
 ・ソフトがドライブをRevokeするための「Drive ID」を追加する(DRL更新)

 なので、「レコーダの感染」と「PCドライブの感染」は分けて考えないと混乱しちゃうのではないかと。

 AACSの文書にざっと目を通してみる限り、HRLやDRLの対象は「Host ID」「Drive ID」であって「Device Key」などではないようです。PCドライブが「Device Key」を持っているとは思えませんのでそれでいいような気もしますが、素人には正確には理解できていません。
 また、三番目の「DRL(Drive Revocation List」の実態はサッパリ解っていませんので本稿では無視することにさせていただきます。

 ちなみに、「AACSが同バージョンでもMKBはひとつではなく数多ある」こともお忘れなく。念のため。

 さて、以下概念図を参照しながらPCシステムにおけるAACSシステム概略を記してみたいと思います。

AACSレコーダ動作2
 出典:AACS_Spec_common_FINAL_0951.pdf


■PCプレーヤの再生プロセス

 BDAV編と同じカンジで記してみます。

・メディアが挿入されると(PCのソフトウェアとは関係なく)ドライブのF/WはP-MKBをチェックし、自らが持つものより新しいHRLを含んでいた場合自らのHRLをそれに書き換える。

・PowerDVDやWinDVDといったプレーヤソフトは、「Binding Nonce」を得るため自らの「Host ID」を用いてドライブに「Protected Area」へのアクセス許可(認証)を求める。

・ドライブ(のF/W)は「Host ID」を自らのHRLに照らし、Revoke対象でなければ認証しアクセス許可する。
 対象だった場合は“HostをRevoke”しアクセス拒否する。

・プレーヤソフトは自らの「Device Key」を用いて「MKB_RW.inf」をProcessingして「Media Key」を得ようとする。そのMKBのAACSバージョンでRevokeされた「Device Key」の場合はProcessingできない。

・得られた「Media Key」と「Binding Nonce」で「Encrypted Title Key」を復号し、得られた「Title Key」で「暗号化タイトル」を復号し再生する。

 つまり、PCのプレーヤソフトはドライブにRevokeされない「Host ID」を持ち、かつMKBをProcessingできる「Device Key」を持っている必要があるということかと。

 “AACS感染(HRL更新)しない”とか“AACS感染はするけどHRLによる認証しない(スルーパスでアクセスOK)”ドライブ(というかそういうバグありF/W)も存在するようです。
 ユーティリティで“HRLをリセットできる”ものもあるようですね。


■PC用ドライブの挙動

 手持ちのBDドライブで実際に確認した結果を少々。

・Panasonic製SW-5582のBUFFALO版BR-H2FB(BBF2)
 本体AACS初期状態にて。
 エクスプローラにおけるファイル操作(R/W)ではP-MKBを書きません。それがAACSディスクであってもです。
 BDAVの再生(AACS動作)してもP-MKBは書きません。
 再生以外のAACS動作はさせたことがないので解りません。

・Panasonic製SW-5583のI・O DATA版BRD-SM4(1.01)
 本体AACS初期状態にて。
 エクスプローラにおけるファイル操作(R/W)ではP-MKBを書きません。それがAACSディスクであってもです。
 BDAVの再生(AACS動作)してもP-MKBは書きません。
 他、P-MKBを書く動作には遭遇していません。

・Pioneer製BDR-S05J(1.08)
 本体AACS初期状態にて。
 BDAVの再生(AACS動作)してもP-MKBを書きません。
 なお、ファームウェアを1.08→1.09→1.12とUpdateしたところ、1.09、1.12ともに状況は変わりませんでした(1.10と1.11はDL保存しておらず手持ちなし)。

・LITEON製iHOS104(WL08)
 このドライブはライタではありません。
 まず、本体AACS V1をLtnFlashにて確認。
 SATAケーブルはPCに繋がず通電だけした状態でAACS V3のBDMVを入れ、回転が止まったところで出し、改めてPCに接続してLtnFlashで確認した本体AACSはV3でした。
 PCと接続していない状態でいわゆる感染したことになります。やはりP-MKBを持つディスクを挿入しただけで(PCの動作というかPCからの制御は関係なく)感染するようですね。


 BDAVについてはすべてにおいて“もともとP-MKBがないBDAVディスク”しか扱っていませんので、そうでない場合の挙動は不明です。
 さらに…
 理屈上V1のHRLって存在しえない気がするのですが気のせいでしょうか(苦笑)。P-MKBの実態はHRLだとすると、V1のライタはP-MKBを書かない(書けない?)のかも???
 けど、V1でもBDMVにはP-MKBは存在するしなぁ…


■おまけ

・いままで、生BD-REディスクにP-MKBがあったことはありません。

・再生やエクスプローラからのファイル操作でドライブのF/Wがディスクの「MKB_RW.inf」を勝手に書き換えることはあり得ないと思います。PCの地デジ録画のダビングなどで書き換えるのは、それはそのアプリソフトがやっていることでしょう。

・アプリソフトがドライブのP-MKBを書き換えることもないと思います。もはやファイルの操作ではない「内蔵不揮発メモリ書き換え」が標準化されてアプリに搭載されているとは思えませんので。なにより、自らの「Host ID」の認証権を持っているP-MKBの書き換えが、認証を求める側から簡単にできちゃったら意味ないですから。

・BDAVの1倍速は36Mbps、BDMVは54Mbps(というかBD規格は36MbpsだけどBDMVは1.5倍速がデフォルト)らしいです。紛らわしい。

http://panasonic.co.jp/ptj/v5403/pdf/p0105.pdf
http://panasonic.jp/p3/bd/pb271/index.html

・エクスプローラを始め、PCでのBD-RE書き込みはベリファイするのがデフォルトのようです。よって、2倍速のBD-REの書き込み時間は1倍速以下になります。
 ベリファイレスで書き込めるソフトウェアもあるようです(ImgBurnなど)。
 BD-Rはベリファイしません。だって無意味ですから(笑)。


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AACS都市伝説を追う:BDAV編

11/06/11初稿

 なにせよく解らないAACS(特にBDAVの)。これまでいろいろ調べたり実験したりしてきましたが、やっとひと区切りつきそうなのでまとめておきます。
 ちなみに、「BDAV編」と銘打っていますが、それは誤解なきようにするためでして、おそらく「BDMV編」を書くことはないと思います。

 「=PCを使った新世代AV(AudioVisual)をすちゃらかに楽しむ!=」とか言っておきながら初めてのVisualネタ(笑)。


■BDAVとBDMV

 まず、世の中のAACSに関する情報はほとんど前置きなく「BDMV」のことを語ってるようですが、「BDMV」と「BDAV」では若干事情が異なるという点に注意する必要があると思います。だってBDAVではレコーダがコンテンツ作るワケですから。

 本稿では、特記なき限り「BDAV」のこととして記します(AACSディスクとして)。
 また、確認などに用いたBDAVディスクは「BD-RE」だけです。「BD-R」は所有していませんので…
 加えて、「P-MKB」が書かれたBDAVディスクを使ったことはありません。

 さて、まずは本田雅一氏の記事をとっかかりに。
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20070220/avt001.htm

 上記記事を簡素化すると、BDMVでは

・タイトル
   コンテンツホルダーが設定する「Title Key」で暗号化されている。

・Title Key
   AACSが発行する「Media Key」によって暗号化されてディスクに格納されている。

・Media Key
   「MKB(Media Key Block)」という形でディスクに格納されている。
   MKBを「Device Key」によってProcessingすることで得られる。

・Device Key
   AACSがデバイスベンダに発行する。再生装置側に内蔵されている。
   家電はさておきPCのソフトプレーヤなどでは漏れる危険性があるので
   定期的に変更することが義務付けられている。

という仕組みのようです。

 それを参考に、BDAVの場合についてAACSのDocumentなどひもときながら…
http://www.aacsla.com/specifications/specs091/AACS_Spec_Recordable_0.91.pdf

AACSレコーダ動作
 出典:AACS_Spec_Recordable_0.91.pdf


■レコーダの暗号化プロセス

・「Title Key」を決めているのは誰か
 上にも記したように、BDMV(セルBD)と異なりBDAVではレコーダがディスクメディアを作成します。
 レコーダ自体がコンテンツホルダーの位置づけになってしまうので、暗号化もレコーダが実施しているハズです。放送波のスクランブルそのままとは思いがたいですので。
 ということは、レコーダが「Title Key」をタイトルごとに設定していると推定されます(レコーダごとに全部同じ、などの簡易運用はAACSルール上考えにくい)。

・「Media Key」を発行しているのは誰か
 BDAVにおいては、上記と同じく、ディスクごとにAACSから「Media Key」が発行されることはないハズです。
 また、「感染源と被感染機の生成するMKB_RW.infがバイナリ一致する」といういわゆる“AACS感染”現象の特徴から、(AACSバージョンが変わらなければ)あるレコーダが利用する「Media Key」はずっと同一のものになるようです。

・プロセスまとめ
 上記推定と各種実験を行ったところ、以下のような仕組みになっているようです。
 実験機は主にSONY製BDZ-AT700です(ファームウェアは「18.1.010」と「18.3.012」が混在していますがご了承ください)。

・タイトルごとにレコーダ自らユニークな「Title Key」を設定する。

・「Title Key」を用いてタイトルを暗号化する(ダビング10で同じタイトルを同じディスクにダビングしても違う「Title Key」で暗号化されている。つまり同じタイトルでも記録されたデータはバイナリレベルで異なる)。

・本体内の「Media Key」および「Binding Nonce」を用いて「Title Key」を暗号化(Encrypt)する。

・「Encrypted Title Key」をディスクに書き込む。\AACS\AACS_av\Unit_Key_RW.infに書かれている。
 ディスク上に複数のタイトルがある場合は複数のKeyが書かれている。
 HDD側で編集するなどして1タイトルだが複数ファイルある場合も、それぞれ別のKeyで暗号化されている。

・「Binding Nonce」をディスクのProtected Areaに書き込む。

・本体内の「Media Key」を格納したMKB(Media Key Block)を「MKB_RW.inf」としてディスクに書き込む。

・「暗号化タイトル」をディスクに書き込む。

 ただし、ディスク上にすでに「MKB_RW.inf」が存在する場合の挙動は後述します。

#「Binding Nonce」とは乱数データで、あるディスクのある状態に固有の数値です。
 実際の格納場所は「Unit_Key_RW.inf」の先頭領域らしいです。
 PCドライブでここを読むには、アクセス要求するソフトウェア(Host)とドライブの認証が成立する必要があります。たぶんソフトウェア=Hostが持つ「Host ID」を用いているのでしょう。
 PCドライブ内のHRL(Host Revocation List)によってその認証が拒否される現象が、いわゆる“Revoke”(の一種)。


■プレーヤの再生プロセス

・ディスク内の「MKB_RW.inf」を自ら持つ「Device Key」を用いてProcessingして「Media Key」を得る。

・「Media Key」および「Binding Nonce」を用いてディスク内の「Encrypted Title Key」を解いて「Title Key」を得る。

・「暗号化タイトル」を復号する。

#さらに「ディスク固有のID=Media ID」を用いて、再生時に“このファイル群はこのディスクに記録されたもの”であることを確認しているようです。DVDの時代からディスクまるごとコピーしてもダメなプロテクト技術として、ファイルシステムでは読めずかつ書き換えできないディスクユニークIDが使われているので、その一例かと思います。

#家電レコーダやプレーヤの個体「Device Key」は変更されることはありません(ソフトウェアプレーヤは逆に変更が義務付けられている。ちなみにPS3もソフトウェアプレーヤの位置づけらしい)。

 市場には複数の「Device Key」が存在し、増え続けます。「MKB」も新旧入り乱れて数多あり、増え続けます。
 AACSの仕組みはここがミソで、

・AACSから発行される「あるMedia key」を格納した「MKB」は、数多ある「Device Key」のどれでProcessingしても同じMedia Keyが得られる。
・逆に、ある「Device Key」では解けない「MKB」を作ることができる(Revoke)。
・この仕組みは既発行・未発行の「MKB」「Device Key」の組み合わせで矛盾ないように運用できる。

 これがAACSバージョンアップであり、これによって、漏洩した「Device Key」を使う再生機器では再生できないメディアを作ることができると理解しているのですが、暗号化理論の仕組みは難しくって、はっきりイメージできていません。
 本田雅一氏の記事にある通り、実際にはもっと複雑なプロセスなハズですが、素人にはついて行けないのでこのくらいで…


■ディスクのAACSバージョンが上がるとなにが起きているか

 ディスクが上位AACSにいわゆる“感染”すると、ディスク内の「MKB_RW.inf」が書き換えられます。つまり、復号に必要な「Media Key」が変わっちゃうワケです。
 とすると、「旧Media Key」で暗号化されたタイトルはどうやって再生できるようにしているのか? が、いままでよく解らなかったのですが、やっと解った気が。

 AACSバージョンを上げる前と後のディスクの中身をHDDにコピーしてマジマジ比較してみました。
 MKB_RW.infは、ひとつであることに変わりはありませんが当然中身が変わっています。そして、よく見るとさらに「Unit_key_RW.inf」の中身が変わっていました。旧AACSバージョンで暗号化されたタイトルには、「新しいEncrypted Title Key」が設定されているようです。
 つまり、「新Media Key」でも(「旧Media Key」で解けていた「Title Key」に)解ける「新Encrypted Title Key」を新たに生成し、書き換えているようです。

 AACSバージョンが上がる際、もともとディスク上にあったタイトルのm2tsファイル本体は再暗号化などはされませんので、つまりそのタイトルの「Title Key」も変わっていないことになります。
 変わったのは「新Media Key」でも解けるように“再暗号化”した「新Encrypted Tilte Key」だけ、ということだったのですね。


■レコーダはAACSバージョンをどう操作しているか

 本体オリジナルAACSバージョンがV16のSONY製BDZ-AT700の挙動確認結果です。

・フォーマットすると以下のようなフォルダと1ファイルが書かれる。
 対象がヴァージンメディアではなく書き込み使ったディスクでも、フォルダの中にはMKB_RW.infも含めファイルはない(隠しファイル・フォルダを表示する設定で確認)。
   AACS
    AACS_av
   BDAV
    CLIPINF
    PLAYLIST
    STREAM
    info.bdav

・フォーマットではなくタイトル全削除でも「MKB_RW.inf」を削除する。つまりタイトルがない状態のディスクには「MKB_RW.inf」を存在させない。

・V16未満のディスクを再生しても、ディスクのAACSバージョンは書き換えない。

・V16未満のディスクの操作=追記・削除・編集(チャプタ削除)すると当然オリジナルV16化する。

・オリジナルとは異なるV16ディスクを操作(追記・編集・削除・ムーブバック)すると、暗号化は本体内オリジナルではなくディスク上の「MKB_RW.inf」を使って行い、オリジナルV16には書き換えない。また、本体の「Media Key(MKB)」も書き換えない(ムーブバックしても書き換えない)。

 最後のは興味深い挙動ですね。本体とディスクの「MKB」が“Media Keyは異なるがAACS世代としては同一バージョン”だった場合、本体側もディスク側もAACS操作は行われないようです。
 Windows7なら、エクスプローラでドラッグ&ドロップするだけでAT700でフォーマットしたディスク(BD-RE)に「MKB_RW.inf」を書き込みできます。そうやって作成したディスクで、AT700のこの挙動を確認しました。すでに存在する「MKB_RW.inf」を上書きしてもOKです(上書き前のMKB_RW.infで暗号化されてるタイトルはもちろん再生不能になりますけど)。skuは「HomePremium SP1 64bit」です。
 ムーブバックを含め、オリジナルV16と異なる挙動は確認できていません。

 ちなみに、ファイルフォーマットはBD-REがUDF2.5、BD-RはUDF2.6です。WindowsVistaではUDF2.5までのサポート、Windows7でUDF2.6もサポートされたようです(R/Wとも。ただBD-Rは持ってないので未確認)。BD-REをライタに入れるとUDF2.5でのフォーマットが選択できます。というかそれしか選べないけど。

 さて、以下は本体オリジナルAACSがV1だったSONY製BDZ-V7での経験からです。

・より新しいAACSバージョンのBDMVを読むと、その「MKB_RW.inf」で本体内「Media Key(MKB)」を書き換える。
 あるV3のBDMVを再生したことでV1→V3になった。
 BDMVの「MKB_RW.inf」のファイルサイズは1024KBだが、13KB程度以降はゼロ詰めされている。感染後のレコーダが書き込む「MKB_RW.inf」は、感染源の「MKB_RW.inf」のゼロ詰め前部分とバイナリ一致する。

・より新しいAACSバージョンの「MKB_RW.inf」を持つBDAVディスクを操作(編集・追記・削除で確認)すると、その「MKB_RW.inf」で本体内「Media Key(MKB)」を書き換える。具体的には、それ以降は感染源とバイナリ一致する「MKB_RW.inf」を用いるようになる(ディスクに書き込まれる「MKB_RW.inf」が同バイナリになる)。
 V4のBDAVに追記を行った際にV3→V4になった事象にて確認。

・12/01/03追記:BDZ-AT700で焼いたV16のディスクをマウントしたらV4→V16になった(MKB_RW.infはAT700作成のものとバイナリ一致)。つまり「より新しいAACSバージョンの~」はBDMVだけでなくBDAVでも同様の模様。

・より古いAACSバージョンのディスクにAACS暗号化されていないタイトルを追記してもAACSバージョンを上げる。

・12/01/09追記:これだけBDZ-V9の動作。AT700で記録に用いて一度V16になったことのあるディスクをAT700でフォーマット。そのディスクをV9でフォーマットせずにタイトル書き込みした結果、本体MKBはV4→V4のままだった。


■改めてBDMVとBDAV

・BDMVではAACSがコンテンツホルダーに「MKB」を供給するが、BDAVではコンテンツを作るのはレコーダであるので、出荷当初こそ同じくAACSから供給されたオリジナルの「MKB」を持っているかも知れないが、“感染”によって市場に流通している「MKB」に書き換わっていく。それは感染源がBDAVかBDMVかに関わらずバイナリレベルで同一のMKBである。

・AACSバージョンが変わらない限り、あるレコーダで用いられる「Media Key」は同じである。

・BDMVではコンテンツホルダーが「Title Key」を設定しているが、BDAVではレコーダがタイトルごとに違う「Title Key」を設定している。

  ←BDZ-AT700    ←こちらAT500


■おまけ:BDZ-AT700の挙動いろいろ

・「P-MKB」を書きません(BDZ-V7もV9も書きませんでしたが)。
 AACS文書でも「Option」になってますので書かなくてもいいんですね。

・ムーブバック対応の放送波アップデート(末尾「012」が該当)後もオリジナルV16を維持しています。BDZ-V7やV9もアップデートでAACSバージョンが上がったことはありませんので、少なくともSONYはそういうコンセプトのようです。
 次モデルはV20くらいになるのでしょうか…
 アナログHD出力もできなくなりますしね。
 11/12/31追記:その後の「18.3.015」アップデート後もV16維持を確認しました(MKB_RW.infはバイナリ一致)。

・BDZ-V7/V9世代ではHDD上でチャプタ削除などするとひとつのタイトルでもディスク上では複数のファイルに分割されていました。ディスク上での編集では割れなかったのですが。その点、BDZ-AT700ではディスク上編集はもとよりHDD上編集でも分割されなくなっています。ある意味らっき~
 12/02/05追記:なんとなんと、V7/V9世代でファイル分割されちゃったタイトルをAT700にムーブバックしてBDに書き戻すと、1タイトル1ファイルに結合してくれるぢゃありませんか。期待してなかったのでちょっと驚きました。ある意味らっき~
 15/01/05追記:逆にAT700で「タイトル分割」したタイトルは、ファイルとしては割れていませんでした(苦笑)。

・ディスクにダビングした時間順にタイトルを連続再生します。BDZ-V7/V9世代ではタイトルごとに停止していました。
 この機能、「ダビングした時間順」というところがミソで、HDDへの録画時間順ではありません。なので、例えば第1話より先に第2話をダビングしちゃうとタイトルの連続再生順は逆になってしまいます。同時ダビングでなくても同じ動作のようです。また、念のためBDZ-V7/V9で作ったディスクでも確認したところ連続再生しましたので、ディスク作成仕様ではなくプレーヤとしての挙動と考えてよいと思います。よしあしあるのでON/OFFできるようにして欲しかったですね。

・11/12/31:実はもう1台買ってあったAT700を設置しました。初期ファームは「18.1.012」末尾3桁はムーブバック対応バージョンでした。シリアル13,000ほど違うのですが、その間に出荷時バージョン変わったようです。気になるAACSは1号機と同じくV16でした(MKB_RW.infはバイナリ一致)。
 12/01/01の昼にはまだ放送波Updateされていませんでしたが、12/01/02昼に確認したら「18.3.015」になってました。1号機でも初期ファームは「18.1.010」でしたが最初の放送波Updateで「18.3.012」になってましたので、「1」と「3」はデフォか出荷後のUpdateかの違いかも知れません。

 なかなかいい子です。

・11/12/31追記:BDZ-V7での動作ですが、BCASカードなしでもHDD上の録画は再生できました。HDD→BDへのダビングもできました。

・12/09/01追記:AT700、何故かXMBなどの「放送局アイコン(ロゴ?)」が表示されなくなってしまったので(2台のうち1台だけ)どうしたものかと思っていたのですが、本体前面のリセットスイッチ押したら直りました。電源OFFでHDDも回っていない状態で押したら「PLEASE WAIT」表示になって2分ほどがっこんがっこんやって電源OFF状態に戻りました。HDD上の録画や留守録設定などが消えたりはしておらず問題なさそうです。

・12/06/17追記:AT700、2機とも12/05/30付けで「18.3.017」にUpdateされました。AACSはV16のままです。
・13/03/02追記:AT700、2機とも12/10/24付けで「18.3.018」にUpdateされました。AACSはV16のままです。
・13/03/25追記:AT700、2機とも13/03/13付けで「18.3.019」にUpdateされました。AACSはV16のままです。
・13/10/26追記:AT700、2機とも13/09/11付けで「18.3.021」にUpdateされました。AACSはV16のままです。
・16/05/04追記:AT700、2機とも15/04/13付けで「18.3.022」にUpdateされました。AACSはV16のままです。


■ディスク相性問題

 本項14/12/07追記。
 同時に購入した5枚組Verbatim(三菱化学)製BD-RE DL、AT700と相性問題? があるようです。
 購入当時、27GBくらいのタイトルを書き込み、とある事情でムーブバックしてさらに書き戻したら2層目がエラーで読めなくなりました(途中停止してハングしたようになる)。
 人生最初の25GB超タイトルのディスク処理であえなく玉砕(苦笑)。もちろんメディアもおろしたてでした。
 何度か同じような確認を行って問題出なかったので“たまたま”なのか、またはファームが対応できてなかったのかなと思い2枚目以降はおっかなびっくりながら使ってました。
 といってもHDD容量削減のための一時的待避が主目的です。昨日、そろそろ1層メディアに保存しなおす作業しようかと思い立ち、ムーブバックしようとしたらエラーで停止してしまいました。何事もなかったように終了(HDDには何もなくディスクから削除はされていない)していて、最初は何が起きたか判りませんでした。最初の1枚は封印してましたので、それ以外の3枚で、です。ちなみに特筆するような回数の繰り返し使用はしていません。

 2枚目は複数タイトル記録していたのですが、全選択ムーブバックは新しい順に行われるようで、エラーした時点で終了しちゃうようです。問題タイトルを選択しなければムーブバックできました。
 3枚目と4枚目は25GB超のワンタイトルです。3枚目はPCで再生しようとしても半ハングのような状態になりましたが、4枚目は映像が乱れて再生されました。発生するのはバイト読みで22GBあたりですので、明らかに2層目への切り替わりポイント周辺です。

 どうしてくれようかと悩みましたが、試しに別のAT700でムーブバックしてみたところ、3枚目はやっぱりダメでしたが4枚目は成功しました。ならばと3枚目もやり直してみたら、2回目で成功。あきらめなくてよかった(笑)。
 3枚目は、PCでもBDR-S05Jだと映像止まるほどでしたがSW-5583だと乱れはするものの再生可能でしたので、ドライブ性能差や同じドライブでも“暖まり具合”などによって読み取り能力は変動するようです。

 試しに複数タイトルを記録している5枚目もムーブバックしてみましたが、やっぱり層切り替えを含むであろう位置にあるタイトルで失敗しました。リトライ5回目くらいで読めましたが… CDのリッピングかよ!(苦笑)

 多層メディアやっぱアブナイなぁ… レコーダとメディアどっちの問題なのか、どっちも問題なくて相性的なハナシなのかは解りませんが。
 BD-RE DLはPanasonic製しか流通していないと勘違いしていてVerbatimブランドを買っちゃったんですけど、ID読んでみたらVerbatim製でした。
 層切り替えのあたりに敢えてダミータイトルを記録して使う…なんてメンドクサイですよね(笑)。

 さて、ということもありXLには手を出していなかったのですが、この経験で、ふと「1層33GBの大容量メディア」と見なせるのでは? と思い付きました。33GB超の“連続再生しないと価値がないコンテンツ”を録画することはあまりないでしょうから(WOWOWの映画などでも30GBくらいかと)、たまにある25GB超・33GB以下のコンテンツ録画用に使うっていうのはアリかも知れません。



 まあ、素直にDR諦めてAVCモード使えばいいんでしょうけれど。


■アナログ出力のコピー制御

 本項16/08/04追記。
 AT700にはまだアナログ出力がありますが、どんな制御されているのでしょうか。

アナログ映像出力にはCGMS-A(Copy Generation Management System - Analog)と呼ばれるコピー制御信号が付加されています。対応する録画機を接続してダビング10対応番組の映像をコピーした場合、一世代までに限定されます。二世代目、いわゆる孫コピーはできません。
出典:https://www.apab.or.jp/receiver/pdf/dubbing10_qanda_0903.pdf

 ダビング10状態のコンテンツのアナログ出力(事実上コンポジットかS端子のSD出力)はダビング回数にカウントされないので何度でも録画できますが、そのビデオ信号には「コピーワンス(その出力はコピー不可)」情報が付加される仕組みのようです。なのでそのアナログ出力はもう録画できません。走査線ブランク期間にマーク埋め込んでるようですね。
 BDなどに一度でもダビングしたコンテンツはコピーワンス状態になりますので、そのアナログ出力は録画はできません。
 ただし、録画機がCGMS-Aに対応していないと機能しないのは言うまでもありません。対応してないとCGMA-A信号を無視しちゃうでしょうけれど、かなり昔から搭載されてるような気がします。

 「SDアナログ」のレベルまで徹底してますこと。今はもうアナログ出力自体が禁止されてますけど(苦笑)。


 「PC編」に続く!


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