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「フィギュア世界選手権2014」をISUはどうジャッジしたか

14/05/24初稿

 14/04/20に初稿を上げた世界選手権観戦記事にチマチマと追記してた内容がずいぶん大量になってしまいました。
 ので、上記記事を選手と観客についての「演技・応援」編とし、ISUについては「採点」編としてこちらに分離しました。
 「女子シングル」だけしか取り上げていないので、ちょっとタイトルには語弊あるかも知れませんね(笑)。
 なお、タイトルの「ジャッジ」はもちろん採点行為のことで「演技審判」のことではありません。

 念のためですが、本稿に登場する選手みなさんに対して何も思うところはありません。みんな好きですし。真央は大好きですけど(笑)。

 浅田真央選手、カロリーナ・コストナー選手、ユリア・リプニツカヤ選手をはじめ、選手みなさまには敬称略で失礼いたします。


■たまアリに「ホームアドバンテージ」はあったか

 ソチ以降話題の本件、無粋ですけどちょっと書いてみます。
 ルール・ガイドラインについて考えた記事を前提として。

・ショート
 「日本人選手の高得点」という意味で、真央のSPをみてみます。“それ”がないハズのGPアメリカ大会2013のSPと比較してみましょう。
 アメリカでは、3Aが認定されていることをはじめスピンステップも取りこぼしなしの演技で73.18を得てます。今回78.66を獲得したワケですが、その差はホームアドバンテージなんて考える必要なく納得できるものです。
 例えば3AのGOEだけみても、GPアメリカでの-1.43が+1.86になっています。これだけで3.29アップ。あの3AですからGOEはホームアドバンテージとか関係なく妥当でしょう。
 PCSは34.33→35.85で1.52アップ。あの演技内容なら全く妥当だと思います。アメリカはシリーズ初戦ですしね。ていうかファンとしてはもっと出てもいいと思うくらい(笑)。だってSP2位のカロは37.46ですから。
 73.18にこのふたつを足すだけで77.99。その他エレメンツの出来も素晴らしかったですからさらに0.67上がって78
.66になっても何の不思議もない。
 ええと、ホームアドバンテージってどこにあるんでしたっけ?

・フリー
 さて、FSもやはり「日本人として優勝」ということで真央の例を見てみます。敢えて「ホームアドバンテージ」「最終グループボーナス」の可能性が“両方無いソチFS”と比較してみましょう。今回は逆に“両方あり得る”ワケですね。
 言うまでもなく両方とも素晴らしい演技でしたので、ホームアドバンテージが定常的にあるなら、今回はドバドバ盛られているハズです。
 「ドバドバ」のイメージとして、ソチ金メダリスト・アデリナのGPF2013(福岡:非ホーム)とソチでのSPを比較しておきます。共に2位と好演していますね(間に入ってるユーロ2014は“準ホーム”と見なしてカットです(笑))。
 SPで見ているのは「メダル争いのプレッシャーに耐えたご褒美(FS最終グループボーナス)」はないハズだからです。

  TES:37.53 → 39.09
  GOE: 7.10 → 8.66
  PCS:30.85 → 35.55  0.8倍する前の素のPCS:38.56 → 44.43 115.2%

 PCSには確かに“ホームアドバンテージ”感じますね。もちろん100%実際に上達した分かも知れません。が、真実は解りませんので、あくまでも「ありそうに感じるか」という意味です(上記リンク先記事に記した通り、関係者も「ある。程度問題」って前提でハナシしてるみたいですし)。

 ということで、これを参考にすると真央のFS(ソチVS世戦)はドバドバしてるように感じるでしょうか?

  TES:73.03 → 65.27
  GOE: 6.69 → 5.82
  PCS:69.68 → 72.76  1.6倍する前の素のPCS:43.55 → 45.47 104.4%

 …感じないです(苦笑)。念のためですがTES的デキとPCSはダイレクトに連動しないことになっているハズですよね。
 真央のPCSはソチより3点上がっていますが、ホームアドバンテージで出過ぎだなんてことは全くなく、「やっとマトモな点が出た」だけでしょう(ソチFSは少なくとも2点は低いと感じてましたので)。
 以下「FS変遷表」でもイメージできると思いますが、玄人もこぞって「ソチでは抑えられた」と言ってますから、「今回は抑えられなかった」だけだと思います。

 なお、TESではかなり厳しく(*)UR取られましたよね。真央だけでなくアッコちゃんも佳菜子も。あれが「ホームアドバンテージで甘かった」と言う人はいないんじゃないでしょうか。

*:http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/figureskate/all/1314/columndtl/201403300003-spnavi

 ということで、たまアリでは日本に「採点上の」ホームアドバンテージはなかったと思います。
 ていうか、本来あっちゃダメなんだからそれが正しいんですけど。
 ソチの時は「あったでしょ。でも許容範囲内じゃない? たまアリでもあるだろうし」というご意見もあったようですけれど。

 地元日本で大好物のあったかいご飯食べ放題だったから調子良かった、というような「コンディション面」ではもちろん色々あるでしょう。けど、それは当たり前のことですしどうしようもないですよね。


 以下オマケ。FS変遷シーズン完結編です。
13-14シーズン変遷(世戦まで)

*:念のためですが、Deductionは無視していますのでTESとPCSを合計しても得点にならない場合があります。
  TESとその内訳としてのB.V.とGOEは、演技のデキの参考情報として付けています。
  以下の表も同じ。

 PCS、真央が3点上がってリプちんがやや下がりアデリナがパスした(*)ことで、“最低限”帳尻が合ったところで今シーズンはオシマイ、しゃんしゃん感満載(爆)。
 リプちんはソチよりよかったと思いましたけどPCS下がっちゃった。一方ゴリさんは急上昇。確かにGPシリーズと比べると格段に上手くなったと思いましたが、「継続的にいい演技しないと上がらない」とかなんとか言われることもありますよね。PCSってやっぱ不思議だナ~

*:確かソチ直後には絶対出るって言ってくれてたと思うので(当初補欠という不可思議なエントリーでしたよね)、欠場は残念でした。


■真央は「抑えられた」のか

 上記の通り「アゲられた」とは思えませんが、逆に「サゲられた」ということはあるのでしょうか。

 真央は魅力的すぎます。演技も本人も。もちろんファンにとっては、ですが(笑)。
 ので、採点結果を見る時など、どうしてもファンの想いが強くなってしまうところがあるなぁと思います。でも、ISUのジャッジングは真央ファン目線で行ってるワケではありませんよね。加えてISUジャッジングシステムでは「たぶんウツクシサや感動は点にならない」ところが違和感に輪をかけてるような。
 ネット上では「アゲ」とか「サゲ」についていろいろ言われており、ワケワカラナクなることがあります。
 つい感情的に思い込んでしまいそうになることもあるのですが、ポジティブ面もネガティブ面もネット情報には“ファンの想いフィルタ”や“アンチフィルタ”がかかっている部分があると思いますので、以下「サゲ」について「自分なりに納得するため自分なりに」考えてみました(「アゲ」については前述した内容でいいでしょう)。
 これも無粋ですけど、モンモンしたり悲しくなるのヤですもん。

 なお、「ISUの採点」と、いわゆるマスコミやネット上の印象操作による「点数以外のアゲ・サゲ」は、一緒くたに考えない方がよいと思っています。

 まず、採点内容は以下の4種類に分解できる(今回はDeductionは無視します)かと思いますので、それぞれについて見てみます。

 テクニカルパネル(技術審判団)のお仕事
   ・ジャンプの技術判定(URとかDGとかeとかの判断)
   ・スピン・ステップの技術判定(レベル判断)
 ジャッジパネル(演技審判団)のお仕事
   ・GOE
   ・PCS

・ショート
 SPは世界歴代最高得点、シーズンベストを4点近く更新、もちろん真央パーソナルベストなワケですが「もっと出てもいいのでは」というご感想もあるようですね。

 ジャンプの技術判定エラーなし
 スピン・ステップの技術判定オールレベル4
 GOE:8.12  (トップはカロの8.65)
 PCS:35.85 (トップはカロの37.46)

 う~ん、強いて言うなら「GOEとPCSはカロと同じくらい出るべきだ」ってカンジでしょうか。つまりあと0.53+1.61=2.14くらい足りない?
 私はSPの得点見た時、どうせGOEはあんまり出てないだろうから遂にPCSをカロ並に出したのかと思ったのですが、実際にはどちらかと言うとGOEがよく出ての78.66でした。GOEもPCSもカロに届いてないワケですが、演技・応援編に記した通り生で観た感想としてそれは納得できました。
 誤解なきよう申し添えますが、「私が真央より上だ」と思ったという意味ではありません。「ISUがそう採点することもあり得るデキだ」と思ったという意味です。逆に真央の方がGOE・PCS出ても納得しますし。

 ということで上記メンバでSP編も作って俯瞰してみましたが、個人的には本SP、(ソチFSなどとは違って(苦笑))少なくとも「明らかに低い」という数字ではないのでは、と思っています。

13-14シーズン変遷(世戦まで)SP編

 まぁ、真央ファンとして正直なところでは、「カロのPCSに37点台出すなら真央は36点台に乗せてくれたっていいじゃんか」とか思ったりしますけど(笑)。といっても主観領域のコンマ数点の世界ですから是非は言えないですね。

・フリー
 PCSはいい点出てると思います。
 スピン・ステップの技術判定もすべてレベル4です。
 GOEも、実はジャッジ(演技審判)はいい点出してたと推察しています。
 TESカウンターを読み解いた結果、“URやeのコールに関係なくジャッジが付けた時点”では12.14まで積み上がっていたようだからです。2A+3Tを失敗してこの数字ですので、ジャッジの評価に「サゲ」があったとは思えません。

 よって、意図的なサゲがあったとしたらテクニカルパネル(技術審判団)による「ジャンプの技術判定」に絞っていいでしょう(最終GOEはそれ次第で大きく変動しちゃいます)。

 では、「ジャンプの技術判定」の妥当性につき、少なくとも自分が納得するにはどうしたらいいでしょう?
 考えた結果、「最終グループ6選手の全42ジャンプを自分で“判定”」してみることにしました。
 ソースはJ-SPORTSの演技画像のみ(採点待ちのリプレイなどは全ジャンプないので不公平にならないように)。BDレコーダのHDD上のソースを50inchTVでコマ送り再生。もちろんHD画質。演技放送映像なので30コマ/秒(fps)ですね。
 予断状態としては、幸い(笑)真央以外の技術判定結果はほぼ覚えていませんでした。

 当然Resultとの差違がありましたが、他の5選手の差違を踏まえて真央FSをみてみると…

 まずエッジ。3Lzでエラー食らってますが、他選手の例と比べてもまあこれは仕方ないと思いました。潔くインエッジテイクオフですね(苦笑)。
 他の選手でも「フラット気味だよな~」と思う例はありましたが、「絶対eでしょ」「絶対eじゃないでしょ」と言い切れるものはありませんでした。

 次にUR判定。3A<、3F<+3Lo、3F+2Lo<+2Lo<と4つのジャンプでもらってますね。
 3Aはギリギリでしょうか。他のジャンプ(真央のも含め)に比べて厳しいとは感じましたが、逆に「絶対足りてる」とも言えないと思いました。「トゥが着いた時点では1/4以上、エッジが着いた時点では1/4未満」ってカンジでしょうか。もちろん真央ファンとしては「あれがOKならなんでこれがUR?」などとも思いますが、3Aは「唯一無二」なので他選手と比較はできませんからねぇ。
 非常に違和感あったのは3F+3Lo。どう見ても3FはURに見えませんでした。でも、逆に3Loが危ないです。これ、逆じゃないのかなぁ? この判定はまるで解せないです。
 他にも、ヤバく見えましたが刺さってない例もあり、つまり真央のジャンプ判定だけ見ても甘いのと辛いのが混在してると思いました。

 真央以外の選手についても、個々のジャンプに甘辛は感じましたが、「この選手だけ絶対全部厳しめ!」「絶対全部甘め!」って断言できる例はなかったです。
 「刺された」ことの妥当性だけじゃなくて「刺されなかった」妥当性も見ないとダメですよね。

 ということで、ジャンプの技術判定においても、明らかな意図は浮かび上がってきませんでした。

*:余談ですが、上記個人的UR(DG)判定における回転不足0度のラインは「ジャンプの進行方向ベクトル」をイメージしています(離氷状態は考慮していません)。助走ラインからジャンプを挟んで着氷してからの流れは、物体として前に進む運動エネルギーベクトル上にあり、その慣性力には逆らえないので、ブレード方向がベクトル方向に足りない状態で着氷すると必然的にグリってしまうのではないかと思っています。


 以上、「PCS」「GOE」「スピン・ステップの技術判定」、「ジャンプの技術判定」それぞれにおいて、「真央を可能な限り抑える」という意図は感じませんでした。個人的には、です。

・なんちゃってテクニカルパネルの限界
 選手に対する意図は感じませんでしたが、“3AがURであることを基準にすると”「甘いんじゃないの?」と思ったジャンプ(真央の3A以外も含めて)は結構ありましたし、逆に言うと3Aは格別に厳しいとは思いました。つまり「真央を抑えている」とは思いませんでしたが「3Aに厳しい」とは感じました。正直、正直なところ。
 もちろん自分が判定した結果の方が正しいという意味ではありません。あくまでも自分が納得するためですからそれでもいいんです(笑)。

 「3Aに厳しい=真央だけに厳しいってことぢゃん」と言われたらまあ事実上そうでもありますが…(苦笑)

 素人の限界感じますね(笑)。やっぱりもう少し情報出して欲しいです。素人だって“納得したい”ですもん。例えば上記3F+3Loなんて、是非、テクニカルパネルが判断に使った映像で解説して欲しいです。「3Aの厳しさを基準にするなら絶対URに見えるのに刺さってない例」などもお願いしたいですね。
 でないと「見つける見つけないは運なんじゃないの?」とか「目を付けてるジャンプだけガン見してるんぢゃないの?」とか思っちゃいますよISUさん。


 念のためですが、本項、今大会に限ってのお話です。特にPCSなんかはソチ(とユーロ)あたりの数字とダイレクトに比べない方がいいと思います。
 比べちゃうと「たまアリの真央低すぎ」と感じるかもしれませんが、それは「サゲられた」のではなく「アゲられてない」だけだと思いますよっ!(笑)


 「TESカウンター編」に続く。


■余談

・大会Result
 http://www.isuresults.com/results/wc2014/

・相変わらず演技中にも関わらずスマホやってる人が前席に。他の人への迷惑を考えて欲しいです。そもそも電源切れって言ってるのに。「スマホは携帯電話じゃない」なんて詭弁はナシですよ。

・首相にハグされる真央
 04/25、真央が安倍総理にハグされた衝撃映像(笑)。大体17分くらいから。
 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg9737.html

・中央日報14/03/28
 相変わらず証拠もないのに「甘い採点」などと報道するメジャー一般紙(スポーツ新聞やゴシップ紙などではないという意味)。
 http://japanese.joins.com/article/459/183459.html?servcode=600§code=600&cloc=jp|article|related


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