スマホでカーナビ・ルータ・デュアルSIM

15/12/05初稿

 モバイル通信通話環境、2年前いろいろ考えて一旦構築しました。しかし、その後事情はずいぶん変わりました。例えば500MB/月だったMVNOプラン、あれよあれよと増量され今では3GBに。キャリア製ではない“SIMフリー端末(*)市場”の商品も増えました。
 暫くモバイルルータL-04Dで運用していましたが、すでにそれも今や昔。
 ていうか、そもそもmiix2を携帯するようになった時点で結局「通話端末」「通信端末」「ネット端末」の3台持ちになってますけど(笑)。

 現状をいくつかの情報と共に記しておこうと思います。

*:個人的には「SIMアンロック端末」って呼んだ方がいいと思ってるんですけど、便宜上こう記させていただきます。


■スマホをモバイルルータにする

 実はSIMフリー端末は「APNロックフリー」なのでMVNOでもテザリングできるんですよね。
 つまりスマホ自体がモバイルルータとして使えるワケで、であればそれ自身が通信できることでさっくり天気調べたりできるスマホの方がルータより便利です。使用中のモバイルルータL-04Dも悪くはないのですが、通信状況などの把握は白黒の小型ディスプレイですしボタンも少ないですから、操作性はスマホの方が格段に上でしょう。
 でも、軽くて安い端末じゃないとダメです。docomo系MVNOを使う限りdocomo端末で問題ない(というか問題になりにくい)のであまり関心持っていなかったのですが、1年ほど前ふと思い立ってSIMフリー端末を調べてみると「軽くて安い」端末あるじゃないですか。

 処分価格で安くなっていた「HUAWEI製Ascend G6」を買ってみました。

   ←アダプタでnanoSIM認識しました。押さえつけるタイプなので引っかかる心配もあまりないかと

 重さ115gですので、L-04Dの89gに比しても「Androidアプリが使える大型デュスプレイ&タッチパネル付きモバイルルータ」と考えれば納得できる増加ではないかと。

 テザリングや、Androidアプリがすぐ使える利便性に関しては思惑通りでした。OTGにも対応してるようです(USBメモリ認識しました)。

 となると、他にもいろいろやってみたいことが。


■スマホをカーナビにする

 カーナビアプリは常時通信必須ですので、テザリングなど設定せずそれ単体でサックリ使えることがメリットになるアプリのひとつだと思います。
 マップデータは最新、音声認識で目的地検索できるなど、カーナビ専用機にはないメリットありますしね。
 2年前に一回チャレンジして頓挫したのですが、G6を導入したことでリトライしてみました。

・≪Yahoo!カーナビ≫
 評判通り、ナビゲーションは充分実用的だと思います。以下に記す専用機(エントリー機ですが)とも比較してみましたが、ルート選定や測位性能やリルートレスポンスなど遜色ないというか勝ってるかも知れません。
 スマホはカーナビより画面サイズが小さいですけれど、致命的問題はなさそうです。
 気になるデータ通信量ですが、6時間くらいの高速中心の移動では200MBくらいでした。5日間の旅行でも合計700MB。このご時世、充分リーズナブルな容量ではないかと思います。
 ちなみに3Gでも充分使えます。

・発熱と電力消費
 かつて≪docomo DriveNet≫をN-05Dで使ってみた時は、暑い日は本体の発熱と日光で「過熱保護モード」になってしまうことがしばしば。こうなるとディスプレイが低輝度になって見えなくなるわ処理が追いつかなくなるわで使えません。
 あくまでも当時のことですが、ナビゲーション自体のデキがイマイチ(やたらと高速に乗せようとするなど)だったこと、有料だったこと、そもそもdocomoのデータ通信契約解除する方向でいたことから、あまり“使えるようにする工夫”はしませんでした。

 GPSを受信する必要がありますから、直射日光が当たらない場所にセットする対策は現実的ではないでしょう。そこで、G6をエアコン吹き出し風が直接当たる位置(といっても当たるのはG6の下半分くらいですが)にセットして使用してみたところ、真夏でも過熱保護モードにならず使えました。

 また、カーナビ動作はバッテリ消費しますので充電しながら使用できないと常用には不安があります。ので、「充電が消費を上回る」必要がありますが、G6では微妙ながらバッテリ残量は増えました。また、本体が熱くなると充電停止モードになる可能性がありますが、真夏でも大丈夫でした。
 なお、付属のACアダプタは5V/1A出力品ですので、1A以上の出力できるシガーソケットアダプタを使った方がいいでしょう(実際どれだけ電流流れてるのかは測ってませんけど)。

 カーナビ用途を考えるなら、なるべく日光で熱くならないように、色は白とかゴールドの方がいいかも知れませんね。

・カーナビ交換
 ITじゃないですけど、スマホの電源取りなどに関連しますので。

 富士通テン製カーナビECLIPSE AVN2204Dが壊れちゃったのでDIYで交換しました。≪Yahoo!カーナビ≫使えそうだとは思っていたのですが、スマホ持ってない時や通信できない状態もあり得ますので緊急避難的にもあった方がいいかなと。新しいカーナビ(中古ですけど(笑))試してみないと≪Yahoo!カーナビ≫の方がイケるのかどうかも解りませんでしたし。
 何より壊れたカーナビが2DIN占有してるのはキモチ的にヤだったので(笑)。

 その際、カーナビの電源周り(すべて12V)についてちょっと調べたので記しておきます。
 カーナビでは「CONTROL」って電源のことみたいですね。

 ・CONTROL +B 専用AMP用・・・設定やモードに依らず常時出力
 ・CONTROL +B・・・消音(PWRボタンを押す)にすると出力停止
 ・ANT CONTROL・・・アンテナ「下げる」にすると出力停止

 なお、安定化電源で実験してみると、3系統とも本体電源より0.4Vくらい電圧降下してました。

 新しく買ったAVN112Mの常時電源(BACKUP)のタグが「FUSE (10A) +B」であるところを見ると、「+B」とは“バッテリのプラス側”の意でいいようです。設定値のバックアップやエンジン切った時にチルトを引っ込めたりするために使われる電源です(いわゆるバッ直)。当たり前ですがカーナビではACCがメイン電源になります。「バッ直」がバックアップで「ACC」がメイン電源っていうのは最初違和感ありました(笑)。
 AVN112MはAVN2204Dと異なり、消音にしても「CONTROL +B」は出力しました。カーナビをOFFするという概念があったころは切る仕様もあったけれど、最近はACCそのまま出力ということのようです。ACCを入力しちゃったのでその分を出力しとくって意味しかないような。

 「ANT CONTROL」はアンテナへの給電です。クルマのパワーアンテナを伸ばしたり、ブースタが入っている場合はその電源となります。
 ウチのクルマはガラスアンテナですので伸び縮み用電源は不要ですが、ブースタ有無は判りません(クルマ側に「アンテナコントロール」ケーブルがありますのでアリだとは思いますが)。試しに何も繋がないと、FMは感度低下しAMはざりざり、FM-VICSは「未受信」になりました。
 やっぱりブースタが入っていて電源供給必要ということですね。素直に「ANT CONTROL」を使った方がよいでしょう。設定項目はパワーアンテナ前提なので「上げる」で。
 AVN2204Dのインストール(カーショップに依頼)では何故か「CONTROL +B」がクルマ側の「アンテナコントロール」に接続されていました。実は消音にするとFM-VICS受信できてなかったんですね。

・デュアルナビゲーション
 スマホと専用カーナビの2台体制ってのは無駄でもないです。例えばスマホでメインナビ、専用カーナビは広域表示(方位固定を推奨)にしておくと、知らない土地でナビされてる際「どの辺りをどっち向きに走ってるのか」解るので、推奨されたルートが合ってるのか否かの不安を減らせます。


■スマホをカーオーディオにする

 クルマの中でCD聴くことはありません。HDDに録音するつもりもありません。カーナビにはSDカードやUSBメモリから音楽再生可能な機種もありますが、WAV形式対応機種って思いの外少ないようです。非対応の機種だと改めて圧縮ファイル作らなきゃいけないワケで、いちいちメディア作るのはメンドクサイですからたぶん使わないでしょう。なので必須機能とは考えず安い方がいいと判断しました。

 音楽再生プレーヤはスマホまたはタブレット。カーナビのアナログ入力を使って再生する方針です。

・オーディオノイズ
 ですが、再生機器の5Vをシガーライタソケットに挿したUSB電源アダプタから取ると、周期的なものを含むザザザノイズと「ひゅいぃ~ん」という回転数にシンクロしたオルタネータノイズが乗っちゃいます。
 シガーライタ系統ではなくカーナビの「CONTORL +B」出力から取るとオルタネータノイズは無くなりました。アース(GND)が近いせいでしょう。が、ベースノイズは変わりません。「CONTORL +B」は内部的にACCから分岐しているだけでノイズ除去などはされていない模様です。「ANT CONTROL」出力でも基本変わりませんでした。
 ベースノイズ、USB電源アダプタのアースをカーナビ本体のアースと同じところにかしめたところ、かなり減ってほぼ気にならなくなりました。
 なお、AVケーブルと電源ケーブルの位置関係もケアした方が良いようです。

 もしかしたら、USBケーブル(オプション)によるカーナビからの5Vならまた違うかも知れません。が、USBメモリからの音楽再生モード以外でも5V出力するのかや電流値足りるのかなどの懸念もあるので、買ってまで試すのはやめました。

・バッテリ駆動
 ノイズは概ね気にならなくなったのですが、結局、プレーヤ側をバッテリ駆動にすることでノイズレスにしました。万一の場合に備えてモバイルバッテリをダッシュボードに準備して。
 実際やってみると、miixでは6時間再生しても20%くらいしか消費しませんでしたので、充分実用的でしょう。

 Bluetooth機能があるカーナビで当該接続すればノイズは発生しないリクツですが、いかんせん高価。いろいろ配線など試してみてもダメだったらバッテリ作戦で電源切り離せばイイヤと思って安価なモデルにした次第です。
 バッテリ残量をケアしなくてはならない点が若干メンドクサイですが、車内で音楽聴くのは旅行時くらいなのでまあいいやと。

 なお、≪Yahoo!カーナビ≫の音声はカーナビに繋がずスマホスピーカからの音でガマンすることに(これならノイズは気になりません)。そもそも音楽再生してたらAVN112M出力にミキシングできませんしね。明瞭とは言えませんがカーナビとして支障はないレベルで聞こえます。


■スマホをデジタルオーディオトランポートにする

 とりあえずAudioネタに絡める意味で。強引ですけど(笑)。
 USB(OTG)接続でTEAC製DACユニットUD-503を鳴らせました。


■通話端末と通信端末を融合したい

 ということで、以下のモバイル体制に。

 ・通話端末:3G端末のN-05DにFOMA-SIM(通話専用契約)
 ・通信端末:4G端末のAscend G6にIIJ-SIM(通信専用契約)
 ・ネット端末:miix2 8

 結局3台持ちになっちゃいました。合計重量はどんどん重くなってるし(苦笑)。
 こうなるとスマホ2台持ちはいかにも無駄(笑)。できることなら通話端末と通信端末を1台にまとめたいです。
 ちなみに、通話専用でもSMS入力やアドレス帳管理などの面でガラケーよりスマホの方が便利かと。通信不要なアプリなら使えるワケですし。

 MVNO-SIMで音声契約すれば可能ですが、私の使い方だとFOMAの「タイプSSバリュー」に勝るとはいいませんが肉薄するようなプランがない。IP電話という手もありますが、電話はインフラなのでまだそこまで割り切れず。
 となると可能性は「デュアルSIM」しかありません。
 通話と通信は同時に出来なくても構わないので、両スロットとも4G/3G対応可のモデルが出たらと思っていました(正確には片方は3Gだけでいいんですけど)。
 また、≪Yahoo!カーナビ≫が充分使い物になり、≪GoogleMap≫の徒歩ナビも非常に便利なことから、G6よりもうちょっと大きな画面が欲しいなと。
 通勤電車中G6では明らかに繋がらない区間があるので、対応バンドも増やしたいという希望もあり。


■HUAWEI製P8liteに変更

 「両方4G/3G対応のデュアルSIM」で「5inch」で「docomoバンドに充分対応」していて、かつ「あんまり重くない」端末として選択しました。デュアルSIMでのFOMA-SIM(音声)運用が可能っぽいweb情報があったこともあり。



 好きな時に好きな端末に変えられる自由っていいですねぇ。
 以下プチレビューです。

・ZenFone2 Laserと迷ったのですが、145gと131gの差は大きいなと。また、カーナビとして案内音声は本体スピーカで再生して使う前提なのでボリュームキーが背面ってのはデメリットでした。さらに、スピーカは背面より底面(または上面・側面)の方がいいですし。
 SIMサイズが両方microでSDカード兼用じゃない点はメリットでしたけれど。

・対応バンドが増えたので、G6で圏外だったところでも4Gで元気に繋がるようになりました。

・IMEIが2個あります。IMEIってSIMスロット分あるんですね。

・ナビゲーションバーがハードキーではなく画面表示です。なのでアプリ画面が狭くなります。が、「戻る」と「マルチタスク」キーの入れ替えができたり通知ボタンを出せたりというメリット(目的)があるので許せるかな。ただのコストダウンではないということで。

・ステルスSSIDはやっぱりちょっとメンドクサイ。最初から判っていたので「ステルスON状態で手動設定」したけど繋がりませんでした。その後、「ステルスOFFで接続→ステルスON(切れる)→もう一度手動設定でスキャン」などをいろいろカット&トライしていたら接続できるようになりましたが、正確な手順はよく解りません(苦笑)。
 ステルスだとSSIDがグレーアウトするところからして、正式対応しているように見えますけど(笑)。

・SIM取り出しピンは紛失しそうなのでしまっておいた方がよいかも。クリップでも代用になりますし、SIMアダプタに付いてたりしますよね。

・ステレオに見えますがスピーカはモノラルです。右はマイクだって(笑)。

・≪Yahoo!カーナビ≫は、G6と同じく過熱保護モードなることもなくバッテリ消費が充電を上回ることもなく使えています。付属ACアダプタはG6と同じ型番で5V/1A仕様。

・OTG非対応のようです。G6で認識したUSBメモリ挿しても何も起こりません。盲点ですねぇ。


■P8liteでFOMA-SIM(通話)とMVNO-SIM(通信)のデュアルSIM運用に挑戦

 ということで、いよいよP8liteのデュアルSIM化実験です。
 なお、改めてですが、本稿のFOMA-SIM使用目的は通話機能のみです(11年9月に契約したタイプSSバリュー。通信契約なし)。
 以下、通信のみSIMを便宜上IIJ-SIMと記します(IIJなので)。

・シングル実装とデュアル実装で可能なバンド設定が異なる?
 まずはFOMA-SIMのみシングル実装でいろんな設定試してみました。
 が、電波掴むことはありますが、安定せず切れてしまいます。
 デュアル実装でIIJ-SIMを非アクティブにした場合もシングルと同じ状態になるようです。

 その中でふと気づいたことがあります。FOMA-SIM、シングルでは選べる「LTE/WCDMA/GSM自動」がデュアルだと選べなくなるのです。
 いろいろ試してみると、デュアルでも「デフォルトのデータ通信」を割り当てると選べるようです。シングル実装では自動的に割り当てられていたので選べたワケですね。
 ちょっと注意が必要です。

・バンド設定は連動する?
 IIJ-SIMを使う場合はFOMA-SIMスロットを非アクティブにする手もありますけれど、逆の可能性はありません。
 なので、使うSIMは「4G/3Gスロット」の切り替えで選ぶことになると思います。

 それを試している中で、気になる動作に気づきました。
 切り替え所要時間が、意外なことに“IIJ-SIMのバンド設定で大きく異なる”のです。
 以下、その挙動を順番に記します。FOMA-SIM側は「WCDMAのみ」、「デフォルトのデータ通信」デフォルトの通話/メッセージ」はIIJ側にて。

 ・LTE/WCDMA/GSM自動
    IIJ→FOMAは平均2分くらいかかります。FOMA→IIJは20秒ほどです。
 ・WCDMAのみ
    IIJ→FOMA切り替えも20秒くらいになります。
 ・WCDMA/GMS(自動)
    上に同じ。
 ・GSMのみ
    FOMAに切り替えても接続できません。
    両スロットとも「通信サービスなし(アンテナ×)」、
   SIMカードの電話番号の上も「NTT DOCOMO」ではなく
   「通信サービスなし」表示になってしまいます。

 「GSM」にしてダメダメな状態でFOMA-SIMのバンド設定を確認してみると、「GSM」になってるではありませんか。「WCDMAのみ」にしてあったハズななのに…そりゃ両スロットとも×になるワケです。
 そこからFOMA-SIMを「WCDMAのみ」に設定しなおしてIIJ-SIMに切り替えてみると、「GSM」だったハズが「WCDMA」になっています。

 他のパターンも試してみましたが、「変更したスロットのバンド設定がもう一方のスロットの設定に反映される」ようです。
 IIJ-SIMを「LTE/WCD,MA/GMS自動」に設定するとFOMA-SIMもそうなります。IIJ-SIMをそれ以外にしておくとFOMAでLTEは選べません。
 なんだか、前者は本来選べちゃダメなものが選べてる気がします。連動しちゃうならスロットごとに設定を分ける意味がないですし、IIJ側の設定によってFOMAでLTEが選べたり選べなかったりしますし、なんかバグっぽい気がしますが…(苦笑) 3G専用SIMってのが想定外なのかな?

 なお、「4G/3Gスロット」を割り当てないとバンド設定はできません。そりゃ“2Gのみ”のスロットにバンド設定もなにもあったもんじゃないですけど(苦笑)。

 それら事情を念頭におきつつ、いろんな設定で試してみました。

P8liteデュアルSIM設定画面

 カード1がFOMA、2がIIJです。

・IIJ-SIMを「LTE/WCDMA/GSM自動」でトライ
 IIJ-SIMはLTEを唯一有効にできる「LTE/WCDMA/GSM自動」にしたいところです。GSMは要らないんですけどね。
 FOMA-SIMは「WCDMAのみ」にしたつもりでしたが、実は上記の通り「LTE/WCDMA/GSM自動」になってました。
 データ通信は切り替え作業を減らすためONのままで。

 IIJ-SIMを非アクティブにするとダメですので、両方アクティブにした上で「デフォルトのデータ通信」と「デフォルトの通話/メッセージ」の組み合わせになります。

                  FOMA IIJ
 デフォルトのデータ通信      ○
 デフォルトの通話/メッセージ    ○

⇒試しにやってみましたがやっぱりダメです。
 「デフォルトの通話/メッセージ」をIIJ側にしてもダメです。

                  FOMA IIJ
 デフォルトのデータ通信         ○
 デフォルトの通話/メッセージ    ○

⇒一晩おいても切れないので「これでいけるか!?」と思って数日運用してみたのですが、やっぱり「緊急通報のみ」になることありました。また、スロット切り替え時になかなか掴まないこともあり。
 「デフォルトの通話/メッセージ」をIIJ側にしても改善はありませんでした。

 データ通信がONのままなことがちょっと気になりますが、「デフォルトのデータ通信」がIIJ側でもダメなのですから関係ないと推察します。

・IIJ-SIMを「WCDMAのみ」でトライ
 FOMAスロットがLTEも使える設定だとダメってことのような。Xi端末でFOMAを使えるようにする(ようになるかも知れない)設定としてはおなじみでしたので、それはアリかも知れません。
 ということで、IIJ-SIMを「WCDMAのみ」にしてやってみます。もちろんFOMA-SIMを「WCDMAのみ」にするためです(連動しちゃうので仕方なく)。
 データ通信はONのまま。

                  FOMA IIJ
 デフォルトのデータ通信      ○
 デフォルトの通話/メッセージ    ○

⇒試しにやってみましたがやっぱり短時間で切れます。

                  FOMA IIJ
 デフォルトのデータ通信      ○
 デフォルトの通話/メッセージ       ○

⇒短時間で切れます。
 FOMA-SIMに通信させようとすると切れちゃうということです。「非対応の通信機能が割り当てられてしまうため」でしょうか。シングル実装ですぐ切れてしまうのはこれが強制的に割り当てられちゃうためと考えるとツジツマも合います。

 データ通信がONであることの影響ですが、IIJ-SIMを非アクティブにしてデータ通信をOFFにした場合も短時間で切れましたので、ないと思っています。

 「通話+通信」「通信のみ」のSIMは想定されているけど、「通話のみ」SIMは想定外ってことですかね。

 では、FOMA-SIMでLTEを使えないようにして、かつ通信機能を割り当てないと?

                  FOMA IIJ
 デフォルトのデータ通信         ○
 デフォルトの通話/メッセージ      ○

⇒切れません!

                  FOMA IIJ
 デフォルトのデータ通信         ○
 デフォルトの通話/メッセージ    ○

⇒切れないようです。

 遂に“設定スイートスポット”見つけたかな。

 以上からすると、FOMA音声SIM+MVNO通信SIMデュアルSIM運用のキモは

 ・FOMAに通信を割り当てない
 ・FOMAをWCDMAにする
  (LTEを有効にしない。GSMはあえて選べるようにする理由はない)

ということのような気がします。
 それが一般論になりえるとするなら、それを実現するための個別機種設定としてP8liteでは前者のためにデュアルスロット両アクティブが必要となり、後者のためにIIJ-SIMも「WCDMA」に設定する必要がある、ということかと。
 16/01/14追記:ちなみに、アクティブにする「FOMAじゃない側のSIM」は未契約でも問題ないようです。

 16/08/16追記:Android6.0にアップデートしました。
 「デフォルトの通話/メッセージ」が無くなりましたが、「デフォルトのデータ通信」をFOMAに割り当てちゃダメな事情やスロットごとにバンド設定できない事情は変わってないようです。
 一方、電源オン時に「同時待ち受けできないから」とメッセージが出て、片方を自動的に非アクティブにするようになっちゃったようです。なにをもって非アクティブにするスロットを決めてるのかは不明ですが、ウチではMVNO側が非アクティブになります。
 16/08/19追記:電源オン時にアクティブ化操作しなければならないこと、スロット切り替え後などに「緊急通報のみ」になっちゃうことがあることなどから、5.0に戻しました。
 戻すとデフォルト状態になるんですね。で、戻し方マニュアルにある通りバックアップの履歴から連絡先などを戻そうとしたら「履歴がない」と。Androidは慣れてないので何か間違ったかも知れませんが、用心が肝要ですね。

 バンド設定も変更しないとLTE通信が使えないというメンドクサさはありますが、SIM切り替えの所要時間は短くて安定していますので、常用は可能かと思います。2台持ちにして通信する時に電源入れて立ち上げるより手間ないかな。
 ただ、デュアル実装だとバッテリ消費が増えてるような気はします。シングルSIMで通信+通話をやったことがないので定かではありませんが、もしそうだとするとデメリットになりますね。
 あと、カーナビにしてる時は電話受発信できませんが、どうせ電話できませんからいいでしょう(笑)。旅行などで本格利用する場合はその間だけ通話端末を分けてもいいですし。

 なお、まだまる一ヶ月使った実績はありませんが、My docomoサイトで見る課金状態に異常は見られません(普通にタイプSSバリューで家族間無料になったり無料通話分が差し引かれたりしている。課金項目が増えたりもしていない)。
 16/08/16追記:今のところdocomoの課金に問題ありません。

・「デフォルトの通話/メッセージ」とは何か
 お題目からすると「デフォルトのデータ通信」に対応して通話契約を割り当てる設定かと思っていたのですが、説明には「サードパーティ製アプリの通話/メッセージ用」とあり、「サードパーティって何?」と疑問も沸きます。そもそもこれを割り当てなくてもFOMA-SIM電波掴みますし。
 実は、これって「2G通話専用」の設定らしいです。どんな影響があるかはよく解りません。電波の掴みには関係なさそうですが…
 ざっくりですが、IIJ-SIM側にしておいた方がFOMA待ち受けの電池保ちがいいようなカンジなので、そうしておこうと思います。

 なお、デュアルSIMスロット切り替えアプリは用意されていませんが、「設定ショートカット」なるウィジェットで設定画面にダイレクトに飛ぶアイコンを作れます。


■FOMA-SIM(通話)がLTE対応端末でサックリ使えないワケ

 いろんな情報ありますが、今回調べて考えたことを記してみます。

・回線の技術的問題?
 もともとdocomoは、Xi端末ではFOMA-SIMは使えないとしています(他社製端末についてはそもそもすべて正式サポートなし)。
 が、現実的には使えるXi端末がある状態でした。が、ファームアップデートで動かなくなったというレポートもあります。
 4G端末でも通話は3Gを使っているので、「Xi端末+Xi-SIM」でも通話は3Gのハズです。MVNO-SIM(原則4G対応)でも通信(4Gも3Gも)・通話(3G)とも使えます。
 「Xi端末+FOMA-SIM」でもファームウェアによっては通話できることもあるし、「Xi端末+Xi-SIM」や「Xi端末+MVNO-SIM」でも通話(3G)可能ということは、回線の技術的問題(技適など)ではないと思います。

・docomoの政策的問題?
 docomoがXi契約普及のために意図的にXi端末でFOMA-SIMを使えなくしている=政策的な対応をやってるとしても、SIMフリー端末ベンダがそれをやる理由はありません。使える状況を増やして端末売れた方がいいのですから。
 しかし、例えばAscend G6は端末として正式にFOMA-SIM非対応を謳っています(*)。実際、W-CDMAのみに設定してもアンテナ立ちません。

*:http://consumer.huawei.com/jp/mobile-phones/support/faqs/detail/g6-l22-jp.htm?id=13601

・品質保証の問題?
 以上より、3G回線の技術的問題ではなく、かつdocomoの政策に無関係なのにダメな場合があり、繋がってたけどファームウェアによってダメになる場合もあるということになります。

 とすると、「品質保証していない」から?

『FOMA-SIM(3Gのことしか知らない)とXi-SIM(4G通信もするし3G通信もできるし3G通話もする)では同じ3G通話回線に対しても接続方法が若干異なり、端末側がそれにキチンと対応していないと接続を安定できない。けれど、(初期)Xi端末では仕様外なのに出来てしまう端末があったので、途中から敢えて出来ないようにした(仕様外=品質保証外なので)。他社製4G端末ではもともと接続保証はないので敢えて閉じてない例があり、繋がることがある』

ってなカンジでしょうか。
 もしそうなら、その対応はソフトウェア的なものでしょう。Xi端末で使えていたのがアップデートで使えなくなったり、裏技設定が存在することなどからハードは問題ないと思われますので。

・FOMA-SIM(通話)のデュアルSIM運用は本当に可能か
 上記想像が正しいとすると、「FOMA-SIM用3G接続方法」に対し、今さらdocomoが回線側で“端末側の変更を要する変更”を行うことはないでしょう。SIMフリー端末側がdocomoの政策に応じてアップデートで使えなくすることもないでしょう。
 よって、一度でも「FOMA-SIM対応」を謳ったSIMフリー端末、または繋がった実績がある端末なら、今後回線側も端末側も変更されることはなく、繋がらなくなることはないと推定されます。正式対応でない場合は確定的ではありませんが(*)、意図的に加えた機能を後日敢えて削除することはあまり考えられません。
 繋がった実績があり、もちろんデュアルSIM仕様で、かつ同時使用は不可でも最低3Gに両スロットとも対応している端末なら可能性はあるのではないでしょうか。

*:OSバージョンアップやバグフィックスや逆にバグ発生などで使える設定ができなくなる可能性は否定できませんので。上述の通りです。

・FOMA以外の事情
 docomo以外=SoftBankの3G専用SIMとSIMフリー端末の情報はほとんどありませんが、SoftBankのページには「4G端末と3G端末でSIMを入れ替えると使えない」という記述(*)もあるので、そもそもFOMAに限った話ではなく「3G-SIMを4G端末に使う場合」の問題なのかも知れません。

*:http://faq.mb.softbank.jp/detail.aspx?cid=71652&id=71652

・IMEI(International Mobile Equipment Identity)事情
 端末(SIMスロット)の固有IDです。
 「キャリアが2年縛りで提供したが料金滞納した契約の対象端末」や「盗難端末」に、ネットワーク利用制限かけるために参照されています。
 なので、IMEIによる利用制限は最初からSIMフリーの端末には原則関係ないハズです。
 また、それは「ブラックリスト」運用されているハズなので、キャリアが販売していない端末=SIMフリー商品が最初から登録されているとは思えません。

・mopera事情
https://www.mopera.net/manual/other/simfree.html
 要するに、MVNOのプランにはISP料金も含まれていますがdocomoのプランには含まれておらず、ISPとしてspモードかmoperaの契約が必要ということです。spモードはdocomo端末専用プランですがmoperaはそうではないので他社製端末でdocomo-SIMを使って通信する場合に必要になると。
 いずれにしても通信の話で通話には関係ありません。spモード契約してなくても通話できますよね。

・MVNO側設備事情
http://smartmobilewithasim.blogspot.jp/2013/04/ocn-d-lte-980foma.html
 OCNモバイルONEは、当初FOMA端末では使えなかったが使えるように変更されました。SIMカードの交換などは行わずにです。
 つまり、「SIMカード・端末側の問題ではなくMVNO設備側が3G対応しているか否かによって繋がらないこともある」ということです。


■周波数帯

 以下を参考に購入端末検討しました。
 仕様表記は規格統一されていないようなので変換記載したことや、そもそも情報に間違いあるかも知れませんけれど。

・docomo対応バンド
 FDD-LTE
  B1(2G),B3(1.8G),B19(800M),B21(1.5G)
  B28(700M:整備中)
 W-CDMA
  B1(2.1G),B6(800M:FOMAプラスエリア),B9(1.8G)
  B19(800M:ほぼ消滅?)

・P8lite
 FDD-LTE:B1/B3/B5/B7/B8/B19/B28 ・・・B21がない
 W-CDMA :B1/B5/B6/B8/B19 ・・・B9がない

・Ascend G6
 FDD-LTE:B1/B3 ・・・B19,B21,B28がない
 W-CDMA :B1/B19(*) ・・・B6,B9がない

*:docomoのB19とは互換性ないらしい

・ZenFone2 Laser
 FDD-LTE:B1/B3/B5/B6/B8/B9/B18/B19/B28・ ・・B21がない
 W-CDMA :B1/B2/B5/B6/B8/B19 ・・・B9がない

・N-05D(FOMA端末)
 W-CDMA:B1/B5/B6/B19 ・・・B9がない

・SO-03C(FOMA端末)
 W-CDMA:B1/B2/B5/B6 ・・・B9,B19がない

#UMTSはW-CDMAのこと
#アンテナ表示の「H」はFOMA Hi-Speedのこと。つまり3G状態
#:http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1511/16/news022.html


■おまけ

・IIJ-SIMのサイズ変更
 ある日曜の朝申し込んだら火曜の朝に火曜日に届けるとmailあり、実際届いた。全然1週間じゃないぢゃん(苦笑)。
 サイズが変わったSIMを挿したら、Android端末のデータ通信量管理はリセットされました。

・着信できない
 あるとき、自宅固定電話からの着信ができなくなりました。発信側では1回だけコールが聞こえて切れてしまいます。
 不審な設定は見当たらず。一瞬“非公式”運用してるから? かと疑いましたが、連絡先から削除したら直りました。


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