ハイレゾ探訪

16/04/04初稿

 ハイレゾフォーマットの効能についていろいろ調べて考え始めてかれこれ1年半くらいでしょうか。
 結果、

『CDフォーマットは、サンプリング定理が破綻している領域や処理デメリットが大きい領域も可聴域に含んでいる(微少信号の波形再現性や急峻なLPF特性など)。それは「ほとんど問題ない」が「マージンもない」レベルだった。
 しかし、CD登場から30年経ってAD/DA技術は格段に進化しているため、フォーマットに求められる「ほとんど問題ないがマージンもない」と言えるレベルは上がっている。
 ハイレゾフォーマットはそれを解消し、さらに+αの余裕を持たせるもの』

と考えるようになりました。
 具体的には次のような効果です。

・ハイビット:微小信号の再現性向上
・ハイビット:デジタルフィルタのリコンストラクション精度向上
・ハイサンプリング:倍音増加による波形再現性向上
・ハイサンプリング:デジタルフィルタのデメリット低減
・ハイサンプリング:TruePeak問題発生可能性低減

 「20kHz以上の高音があること」「ダイナミックレンジが広いこと」って表現がないのがミソですね(笑)。

 ハイレゾフォーマットには(圧倒的ではないものの)意味はありそうだというのが結論です。
 しかし、「“器”に収められている音楽がいい音(のデータ)なのか」は全く別の話です。
 世の中のハイレゾ音源はフォーマットのメリットを活かせている(活かして製作されている)のでしょうか。本稿ではそれを考えてみたいと思います。
 「CDよりプレミア価格ついてるハイレゾ、買う価値あるの?」という最終判断のため、ですね。
 ハイレゾの価格がCD同等以下なら悩む必要ないんですけど(笑)。

 ちなみに当方、音楽製作に詳しいワケではありませんので「マスタリング」と記していても本当はレコーディングやミキシングなどの過程のことを指している場合があるかも知れません。が、おそらく論の本質には関係ないと思いますのでお許しのほど。


■ハイレゾとはなんぞや

 どんなフォーマットをハイレゾと呼ぶかは本稿では論じませんが、一応、オーディオ協会やJEITAが決めてますよね。

・オーディオ協会:http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140612_653038.html
・JEITA:http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140328_641885.html
  JEITAは48kHzでも24bit以上ならハイレゾと認めている

 しかし、ハイレゾフォーマットのスペックは当然ローレゾを内包できますので、そこに収録されている音源がハイレゾが否かはフォーマットでは決まりません。そこで、まず、本稿における表題の意味を決めておきたいと思います(機器については本稿では対象外)。
 その定義は客観的でなければ意味がありません。
 ですので、原則

「ハイレゾフォーマットのスペックを活かしたレゾリューション情報を有する音源データ」と規定すべき

と考えています(ただし、ナイキストまでフルに無いとダメという意味ではありません)。

 ただ、「ソース」と「手段」というふたつの観点に分けて考えないと混乱するのではないでしょうか。
 具体的には以下ような場合です。

・「ソース(ミックスする前)」:ハイレゾ+製作工程の「手段」:ハイレゾ
 何の問題もなく「ハイレゾ」ですね。

・「ソース(ミックスする前)」:非ハイレゾ+製作工程の「手段」:ハイレゾ
 これでも最終的には商品はハイレゾフォーマットになっていますが、元々のソース自体には例えば20kHz以上の成分といった「ハイレゾリューション情報」はありません。
 この「手段系ハイレゾ」をどう位置づけるかが根本的問題ではないかと思っています。

 個人的には、

「ソースから手段までハイレゾ」なものをハイレゾと呼び、「手段系ハイレゾ」はシンプルにハイレゾとは呼ばず、プロセス名の方をメインにした名称(例えば「ハイレゾリマスタリング」)で呼ぶべき

ではないかと思っています。

 それはどういうことなのか、上記の定義を前提として、「ハイレゾ音源」と呼べるのはどんなものか考えてみます。


■これからハイレゾ音源を作る場合

・ハイレゾたるには
 試聴記事に「マスタリングの方が支配的ではないか」と記しました。

 しかし、「音質にこだわったマスタリング」は本来フォーマットのレゾリューションとは関係ありません。CDフォーマットだってこだわれます(こだわるのが普通なハズですけど)。
 逆に、ハイレゾフォーマットだから自動的に良いマスタリングになるワケでもありません。
 ですから、ハイレゾフォーマットを活かしたマスタリングするなら“そのつもり”で行う必要があるでしょう。
 そして、“そのつもり”が可能な(意味がある)音源は

・ネイティブハイレゾとして売るつもりのフォーマットでレコーディング~マスタリングしたもの・するもの
 
・そのつもりがなかった時のものなら、ハイレゾマスタリングに足るフォーマットでスタジオマスター(*)が残っているもの
   ただし、途中でデジタル処理されている場合は最終フォーマットではなく途中フォーマットに準ずる
   例えば、一度48kHzで処理したらその後96kHzにしてもダメ

*:「スタジオマスター」とは、CDパッキングなどの「マスタリング」処理前の音源を指すことにさせてください。

・良質なアナログ音源が残っているもの
   一応、良質なアナログは96kHzサンプリングくらいのスペックは持ってるようなので
   ただし、マスター作成に用いたアナログ機器の仕様がハイレゾレベルであることも条件
   もちろん、途中デジタル処理している場合はその仕様も含めて

らに限られると思います。

 ただ、現実的事情は複雑っぽいですね。例えば、ミックスする前の素材トラックすべてがハイレゾではない場合もあるようです(電子楽器の仕様がローレゾだったり)。そのような場合、ミックスダウンした結果「24kHzで一旦減衰するけどその後もスペクトルは振れて48kHzでもういちどノイズ以下に減衰する」といったデータになります。
 これは「パーシャルハイレゾ」とでも言えばいいのでしょうか(苦笑)。だとすると、全素材がハイレゾの場合は「フルハイレゾ」?

・マスタリングの種類
 14/10/03付けで表題に関連する「ハイレゾとは何か」記事が出ています。
http://www.phileweb.com/review/article/201410/03/1368.html

 内容はほぼ納得できるものですが、要は「制作者に対する信頼」が前提になるワケですから、それを担保するため、記事中にある通り「その音源の出自を明確化すること」こそキモだと思います。

・アナログマスターならサイコー?
 「ネイティブアナログマスター」の場合、ハイレゾという入れ物は「高域が入っているなどの意味での高音質というより“アナログの趣”を再現するために有益」と考えた方がいいかも知れません。「マスターテープの“ヒスノイズの妙”」とか、「何かは記録されているけれど機材の仕様を超え“音質”は保証されない周波数帯に“在るような無いような”倍音成分」とか。

 アナログだからって無限の周波数が記録されているワケではありません。マイクやテープレコーダなどには周波数やダイナミックレンジといった仕様があり、それは「その範囲内の品質を保証します」という意味ですから。
 ですので、例えば20kHzまでが仕様のマイクで録った音源には“品質保証された音としては”20kHz以上は残っていないハズです。しかし、デジタルとは違い、20kHz以上になにもないワケではない点がポイントでしょう。たとえゲインがだだ下がっても波形が崩れても何かはあるでしょう。アナログですから…

 つまり、使用された機器どれかの仕様が20kHzまでだった場合、「その環境で作られたアナログマスターに残存している20kHz以上の音」がどれだけ有意かどうかは、「その機器の仕様を超えた性能=“実力値”に依存する」ということでは。
 途中にデジタル機器が入ってると、デジタルは無慈悲ですからLPFで仕様以上はガッツリカットされちゃいますけど。
 まあ、現実的な音楽作成プロセスでは、フルアナログだとしてもどこかでLPFがかかってるような気はしますけれど。

 アナログメディアには「経年劣化」という課題もあるでしょう。

・DSDならサイコー?
 イマイチ確定的に判断できないのですが、普通はDSDネイティブのまま編集・加工することはできないようで、DSDで録音しても編集段階ではPCM変換されているようです。
 アナログ変換して編集したりDSD一発録り最終マスターといったこともあるようですが例外的でしょうから、「DSD商品の大半はPCMからの変換」ということになります。

 だとするとDSD商品のメリットは何でしょう? ちょっと思いつかないです(苦笑)。
 無理矢理考えると「PCM時には必須のDACチップ内LPF(デジタルフィルタ)処理をパスできる」?
 DSDネイティブ再生じゃないと意味ないですけど。

 PCM→DSD変換はユーザ側でもできますしね。
 「変換環境を持っていないけれどDACをDSD動作させたいユーザ向け」ってニッチすぎますよねぇ(苦笑)。

 デメリットはありますね。DSD64程度ではシェイピングしたノイズが可聴域のとなりに発生しちゃいますので。

 PCMで売るか再DSD変換で売るかは別として、最初にDSDで録音することがあるのは「現在のΔΣ式ADコンバータにおいてはDSDの方が“ネイティブ”だから」でしょうか。DSDの方がアナログっぽいという定評(?)みたいですから、メインマスターとしては好まれているのでしょうか。


■既存の非ハイレゾ音源から作る場合

 「手段系」ということになります。

・補間によるハイレゾ化は有意か
 補間技術によって元データのナイキスト以上の成分を生成し、“疑似ハイレゾ化”する商品があります。「ニセレゾ」と呼ばれることもありますが、有意性のある技術なのでしょうか?

 個人的には、「パラメータを手作業で調整」といった付加価値が必要ではないかと思っています。同種の処理はPCのツールやプレーヤ搭載の専用チップなどでもできちゃいますから。

 代表的な補間技術は「K2HD PROCESSING」ですよね。
 「手段系ハイレゾ」の一種で「(ソース系)ハイレゾ」ではないワケですが、商品には「K2HDによるハイレゾ化」などと明示されており、「だったら買わない」という判断はできますから、ニセレゾと言い立てる必要はないでしょう。

 が、その説明の中で次のような「不正確な情報」を発信してしまうと信頼感を損ねます。

鈴木さん: 単なるアップサンプリングというのは、サンプリングレートを倍にする場合だと、ふたつのサンプル点の間を線形補間するだけです。サンプル点1の値が10でサンプル点2の値が20だとしたら、その中間にサンプル点1.5を15という値で入れるわけです。
-- ふたつのサンプル地点の中間点を中間値で穴埋めするだけということですか?
鈴木さん:そうです。この処理を行っても、例えば音の周波数には変化はありません。

出典:http://www.phileweb.com/interview/article/201401/24/218_3.html

 アップサンプリングでは周波数成分を増やしていないことを説明したかったのだとは思いますが、「10と20の間を15にするような“単なるアップサンプリング”」は少なくとも一般的とは言えないでしょう(苦笑)。「サンプリング定理のひみつ」で提示したfb2kによるx2,x4,x8アップサンプリングを見ても、「線形補間(つまり平均)」じゃないことは明白です(もちろんDACチップのデジタルフィルタもです)。
 せめて「簡素化して説明すると」といった注を添えるべきだったと思います。

・アップサンプリングによるハイレゾ化は有意か
 既存のCDやDATレベルの音源から作成する場合、元ナイキスト以上の周波数成分を補間生成しない“アップサンプリング”は、DA変換処理の一部であるデジタルフィルタリングを前倒しでやったこととほぼ等価です。よって、音源作成段階で実施する価値はありません。

 細かいことを言えば、「DACチップ内蔵フィルタより高精度」かも知れませんし、「DA動作軽減」という効果はあるかも知れませんし、倍率固定のDACチップなら「「トータル倍率が上がる」という違いはありますが、それをハイレゾの効果として言うのは微に入りすぎだと思います(ウリにはならないでしょう)。DACチップによってDA処理方式違いますから一般的効果としての訴求もできません。

 そもそも購入後にPCでできちゃいますし。もし、業務用アップサンプラの方が「コンスーマ用より“圧倒的に”高性能」だと言うのなら意味あるかも知れませんが、同じくPC上で動くソフトでしょうからイマドキそこまで差があるとも思えません。
 「アップサンプリング環境を持っていないけれど当該処理してからDACに送り込みたいユーザ向け」ってニッチすぎますよね(苦笑)。

 ただアップサンプリングしただけの商品はハイレゾではありません。「ニセレゾ」といっていいと思っています。レゾリューションはまるでハイになっていないためです。

・ハイレゾフォーマットでの編集結果をそのまま出すのは有意か
 「リマスターやリペア処理時の演算誤差低減のためにアップサンプリング(ビット深度拡張)し、処理結果をあえてダウンサンプリング(ビット深度縮小)せずに出す」
 と言った場合も一応有意だとは思います。やや苦しいですが、ただアップサンプリングしただけではなく目的と意味があるワケですから。
 でも、元音源の情報量はハイレゾリューションではなく「手段系ハイレゾ」の一種ですから「ハイレゾ」とは呼ばず、リマスターをハイレゾフォーマットで行った=「ハイレゾリマスター」とか呼んで欲しいですね。

 なお、アナログマスターをハイレゾ録音してマスタリングする場合も「ハイレゾリマスター」に含めていいのではと思います。
 もしアナログマスターのレゾリューションがハイレゾレベルなら、「フルハイレゾ」と言ってもいいでしょう。

・ビット拡張は有意か
 リマスタリングやリペアのためには有効でしょう。
 ただ、もともとピークが潰れていた場合や「コンプかけすぎ」だった場合、音楽情報は失われているワケですから、ハイビット化を活用した高音質な修復は想像しにくいです(そういうツールもあるようですが)。


■やっぱり気になる「生まれ」と「育ち」

 ということで、ハイレゾ商品が本当に「ハイレゾフォーマットの意味があるデータ」であるためには、上記のような“出自条件”を満たしている必要があるでしょう。

 しかし、実際には、上述した「フルハイレゾ」「パーシャルハイレゾ」「アプコンによるハイレゾ化」「ハイレゾ編集」「ハイレゾリマスター」といった様々な出自を“一緒くたにハイレゾよばわり”しちゃっています。
 だから疑念を抱かれるワケで、定義されて分別されていれば買った後で「ニセレゾ掴まされた」って話にはならないと思います。
 中でも一番の問題は「ハイレゾフォーマットに変換してきちんとリマスターした商品」と「ただのアップサンプリング」の区別がつかないことです(*)。
 出自表記する規定がないと、無邪気に「とりあえずアップサンプリング」とか、意図的に「アップサンプリングして適当にコンプかけただけでハイレゾリマスター」「消費者がスペクトル見て騒がないようアップサンプリングの高域にそれっぽい雑音を付加する」といった詐欺行為も“お咎めなく出来て”しまいます。
 「ハイレゾ=高音質=プレミア価格」で売っているのですから、それに反する品質は問題です。聴いて良ければよいという問題ではありません。


*:ソースをAD変換して得た場合はテープや機器のフロアノイズが残りますので判ると思います。
  また、ここでの「ただの」は、意図の有無に関わらず有効性がないという意味で使っています。

 そのあたり、現状は制作者側の常識や良心次第ってことになってるワケですが、以下の記事などからすると信じていいのか疑わしいです。

-- ところで、本日はせっかくe-onkyo musicの黒澤さんにもご同席いただいているので、ひとつご質問させて頂きたいことがあります。e-onkyo musicで販売されているハイレゾ音源でK2HDなり何なりの表記がないものは、マスター音源がそもそもハイレゾであるか、もしくはアナログマスターから直接にハイレゾでデジタル化されたものと考えてよいのでしょうか?

黒澤さん: レコード会社さんにはそのようにお願いしています。また納品されたデータの波形を弊社の方でチェックして、例えば「これは96kHzの形で納品されているけれど、96kHzで録音された音源の波形としてはおかしい」と思えるものがあれば、それは確認を入れています。

-- それはつまり、この記事で言うところの「単なるアップサンプリング」をされた音源かもと思われる場合には、ということでしょうか?

黒澤さん: そうです。e-onkyo musicとしては44.1kHzや48kHzでも、24bitであればハイレゾだと考えています。ですので48kHz/24bitで制作された作品であればそれをそのまま配信させていただきたいという気持ちなのですが…。

-- それが伝わっていない場合もある?

黒澤さん: 「ハイレゾ」「96k」「192k」という言葉が先行してしまって、それに合わせた形にアップサンプリングしておこうと考えてしまう場合があるようです。ですので、できる限り弊社でチェックして、そういった音源と思われるものについては、弊社の考えを説明して元の48kHz/24bitなりのデータをいただき直す場合もあります。

出典:http://www.phileweb.com/interview/article/201401/24/218_7.html

 実際「ハイレゾだって謳っているがアップサンプリングっぽい」「しかもその有意性が疑わしい」商品の存在はネット上で指摘されていますから、そういうことしちゃダメだって認識がない制作者(レーベル?)は確かに存在するのでしょう。残念ながら。
 これが「ニセレゾ疑惑」の実体だと思います。
 K2HDはアプコンだって明示してますから疑惑ではないでしょう。

 ちなみに、個人的にはハイビットもハイレゾとして充分有意だと思っていますが、「本当に有意な24bitなのか」はまるで判断できません。

 ですので、「ハイレゾ音源販売におけるその出自の明示」はとても重要なことだと思っています。市場を健全に育てるためにも。明示してもどこまでマジメにやったかは表現できませんが、一定の品質保持効果はあるのでは。
 ですが、現状ではほとんど明示されていません。なので2496商品でも「2448制作音源やCD音源の単なるアップサンプリング」である疑念は拭えません。
 「最近は違うよ」と言われても保証はどこにもありません。なのでなかなか手が出せません。

 16/11/17追記:次のような記事からすると、無邪気な間違いではなく確信犯とも思えます。

オンキヨー&パイオニアイノベーションズ社の黒澤拓氏(ネットワークサービス本部音楽コンテンツ部)は、ハイレゾ配信サービス側としては、とにかく音源の素性をたどろうと努力しようとはしているが、なかなかそれが難しいのが実情であるともいう。
特に、海外レーベルの音源などは、音源の素性を知ろうとして問い合わせても、教えてもらえなかったり、あるいは、問い合わせの返事さえ得られないことも少なくないらしい。同社としても楽曲の波形をチェックするなどして、ハイレゾと呼ぶにふさわしいものになっているかどうかは確認しているという。
e-onkyo musicでも、音源ごとに、そのマスタリング情報をアイコンなどで明示しようとしていた時期もあったが、ほとんど情報が集まらず、企画倒れに近い形で立ち消えになってしまった過去がある。

出展:http://news.mynavi.jp/column/compass/080/


 ということで、そのような現状を踏まえると購入判断コンセプトは、まあ、

1.新作の場合
 「ハイレゾフォーマットだから」ではなく「ハイレゾフォーマットを意識した良マスタリングされている“可能性”が高いから」という理由で積極的にCDではなくハイレゾ版を選ぶのもアリかと思います。
 お値段変わらければ、ですが。

2.旧作ハイレゾ化の場合
 「リマスター版」だと思って価値判断すればよいのではと思います(K2HDなどの補間音源もこれに位置づけ)。
 お値段が通常のリマスター商品の値付け水準同等以下なら、ですが。

というカンジでしょうか。

 ただ、そう割り切ってなお、現実は単純ではなさそうです。
 新作でも、ハイレゾ版の方が良マスタリングだという保証はありません。
 旧作でも、せっかくのハイレゾリマスタリングなのに「音圧マシマシでクリッピング多発」なことがあるようです。CDでもリマスターの方がいいとは限らないのと同じ話ですね。

・お値段のハナシ
 と言うことで、要するに問題は「価格(コストパフォーマンス)」ですよね。まあアタリマエですけど。
 それについてちょっと考えてみます。CDとハイレゾ配信の比較として。

1.新作の場合
 原則としてハイレゾに高値を付ける理由はないでしょう。ハイレゾ配信の方がマスターに近いでしょうから、CDフォーマットにマスタリングする手間が省けるとか物理メディアがない(ブックレットもない。物流コストもない)とかって点を考えると、逆に配信ハイレゾの方が安くできるハズ。サーバ維持費用とかは増えるでしょうけれど、PC用ソフトウェアだってDL版の方が安いの当たり前ですよね。
 「中古市場ができない(ハズ)」であろう点も、CDより安くできる理由になるでしょう。

2.旧作ハイレゾ化の場合
 楽曲自体の制作費がかかってませんし上記の通り配信ですから、リマスター版CDより安価にできるハズです。


 実際にはもっと微妙な点もありますけれど。
 例えば、新作発売直後ではあまり値差がなくても、時間が経った作品はCDなら値下がりしたり中古で買ったりできます。
 また、配信ハイレゾの1曲の価格は(すごく)高い気がしますがCDでは曲単位では買えないので比較しようがありません。

 以上、ざっくり言うと、“お値段がCD同等以下なら”新作であれ旧作であれハイレゾ配信を商品として否定する必要はないのではないかと。
 あれ? 音質関係ないや(笑)。

 商品の価格は原価(償却費含む)で決まらないのはもちろんですが、個人的には音源流通の一形態にすぎず、CDと同価格以下とすべきであり、プレミア価格を付けるようなモノではないと思っています。プレミア価格だと「ハズレ掴まされたら悔しい」って疑念がつきまといますしね。
 「手間かけてるから高い」なら納得しますし「手間かけてないから安い」でも納得しますよね。

 やっぱり素性は明かすべきです。ちゃんとやってる自負あるなら。


■ハイレゾの効果はハイサンプリング領域に有効成分があることではない?

 たまに「ハイサンプリングは有効帯域を高域に拡張するものではなく、有効帯域の再現性を上げるもの」といった業界からの説明を見かけますが、これは大変疑問に思っています。
 以下、「仮説」を挙げて考えてみます。

・細かく刻んだサンプルがある=再現性が上がる?
 サンプリング定理上ナイキスト以下は「完全に復元可能」ですから、ナイキストを22.05kHzから48kHzに上げてサンプル刻みを細かくしても、例えば20kHzまでの帯域に対して定理上のメリットはありません。
 細かく刻んで増やしたサンプルは、増やさなくてもリコンストラクションで復元できるからです。

 定理上の話ではなく“現実的問題”を言っているのなら、そのように説明しないと更なる誤解を招くでしょう。
 といっても、流石に「フィルタ処理の倍数を減らせる」とか「処理を高周波数側にもっていける」はないでしょう。DACチップの仕組みや性能に依存しちゃうことですから。

・現実的には完全に復元できないのでリコンストラクションサンプルよりリアルサンプルの方が有利?
 可能性はなくはないでしょう。
 しかし、高級DACチップ(*)が生成するリコンストラクションサンプルは有効帯域以上(イメージングノイズ)を-130dBあたりまで抑制しますから、リアルサンプルだとそれ以上なのか疑問です。
 念のためですが、リコンストラクションで生成されるサンプルは元ナイキスト以上の成分を抑制するためのものと言ってもいいので、Attenuationスペックが高い方がよいのは間違いありません。
 Attenuationスペックが低いDACチップでは効果あるかもしれません。けど、「実はハイレゾは低スペックシステムでこそ有効な規格」なんてことありませんよね?(笑)

*:PCM1792AのStopband Attenuationスペック。ちなみに≪foobar2000≫のResampler-V(SoX)は-198dBまで設定可(もちろん実際の性能は処理ビット深度にも関連するハズ)。

・リアルサンプルなら有効帯域を超えたところにも低レベルながら成分が発生するのがメリット?
 もし、逆に、抑制するのではなく成分発生がメリットだと言うのなら、「そこまでが有効帯域」なワケですからやっぱり高域があることがメリットになってしまい矛盾します。

・有効帯域とナイキストの差を大きくしてリコンストラクション処理に余裕を持たせることで復元精度を上げられる?
 だとすると、それを充分に活用するためには「PCMデータ化する際のナイキストに対する有効帯域(AD時のLPF特性)の規格化」が必要だったのではないかと思います。
 例えば、以下の引用が正しいのなら、有効帯域は32kHzあたりと決めてしまうべきだったハズ。
 決めませんでしたから、(LPF特性がCDと同じSharpのままだと)例えばAK4490はどうせ無いのに43.5kHzまで通過させ、まだ大丈夫なのに52.5kHzからカットしてしまいます(急峻な動作してしまいます)。
 なのでこのメリットは実際には享受できていません。

 残念ですね。

また鈴木氏は、「ハイレゾはマスター音源と同じものではない」と、ハイレゾ音源に対してのよくある誤解についても触れた。「サンプリング周波数と周波数帯域とは完全にイコールではないのだが、そのあたりが誤解されている。収録されるのは実際の演奏の帯域であって、それを96kHz/24bitの“器”に入れているからといって高帯域まで入っているというわけではない」。例えば、ピアノの最高音の基音は約4kHzで、倍音を入れても20kHzくらいしかない。アナログマイクで収録できるのは30kHzくらいまでとされているし、古いアナログ音源も40kHzまで帯域が伸びているわけではない。ハイレゾ音源の特徴とは高域まで収録されているということではなく、「従来のCD音源よりもサンプリング周波数と量子化精度が細かいことによって、アナログに近い状態を再現できること」と鈴木氏は語った。
出典:http://www.phileweb.com/news/audio/201603/22/17054.html

 「周波数成分がびっちり48kHzまではなく、連続的に減少して30kHzくらいでノイズレベルになる2496はハイレゾだ」って言うのは解ります。
 ですが、じゃあ「20kHzくらいでいきなり減衰する2496」はどうなんでしょう?
 「そういうのも(ラベリングなく)ハイレゾとして売ってよしとしている」ことこそ“誤解”なのでは?

 なお、ハイサンプリングではなくハイビットについては、「16bitからリコンストラクション」するより「24bitのオリジナルサンプル」の方が有利なのは間違いないでしょう。

・時間特性の向上?
 本項16/11/12追記。
 世界的レコーディングエンジニアという方が以下のようなお話されているようです。

サンプリング周波数が上がることは、同時に、音楽波形がサンプルされるまでの時間が短くなるということだ。具体的な時間は、48kHzでは約20.83マイクロ秒、96kHzで約10.4マイクロ秒、192kHzで約5マイクロ秒となる。そして、人間の脳の神経インパルスが感知できるのは約4マイクロ秒と言われている。「ハイレゾの真の効能は、周波数特性の向上ではなく、時間特性の向上だと言えるでしょう」と深田氏は語っていた。
出典:http://www.phileweb.com/review/article/201611/11/2274.html

 はて?

 「音楽波形がサンプルされる“まで”の時間」はサンプル周期と全く関係ありませんよね。記事の数字はサンプル周期を示していますが、どんな周期であろうとも、とある瞬間の値がサンプルされるだけで“サンプル周期分遅れるワケではない”のは自明だと思うのですが。もし遅れがあったとしても一律に遅れるハズですし。
 「サンプル周期に引っかからない急峻な変化を捉えられない」という意味だとするとそれは確かにその通りで、まさに「サンプリング定理」のことを言っていることになります。つまり、高周波数まで記録再現できることこそが時間特性の向上ということになり、結局周波数特性の向上を言い換えただけです。
 「脳神経インパルス」はこの際関係ないと思います。


 いろいろ仮説考えましたが、なんだかやっぱり、どうしてもユーザに「ハイレゾの効果は周波数特性ではないと思わせたい」としか…




■「既存音源から作ったハイレゾ」を調べる

 一通り考えましたので、いよいよ実践編(購入編)です。上に挙げた「既存音源のハイレゾ化商品」の実例を少々。

 ただし、あくまでも「フォーマットと出自と実際の周波数成分や音圧」のハナシです。だから音質がどうかとは直接関係ありません。


■中山美穂「COLLECTION Ⅳ」

   ←当然ながらハイレゾではなくCDですが、記事に彩り欲しかったので(笑)

 これを選んだ理由は以下の通りです。

・\2,000(8%税込み)という価格は“リマスター商品”として良心的

・出自が詳しく明示されており好感が持てる
  http://www.e-onkyo.com/music/album/nopa00518/
  http://www.e-onkyo.com/feature/42

・出自には
   『今作はキングレコードが保有するアナログ・マスターテープからデジタル化した音源となります。
    *Tr.6、8は44.1kHz/16bitで収録され、96kHz/24bitでマスタリングされています。
    *トラック9は48kHz/16bitで収録され、96kHz/24bitでマスタリングされています。』
とあり、track01~05,07はアナログマスター、track06,08は1644マスター、track09は1648マスターと、3種のマスターによる違いを比べることができる(ディスクじゃないですけど便宜的にtrackと呼称します)

 CDとしては2006年2月発売のようです。1995~1999のシングルをリリース順に収録とのこと。
 潔く2496WAVで購入。ファイル名が楽曲名になっている(アルバム名も入ってて長いですけど)e-onkyoにて。

 ということで、マスター違いごとに中身を見てみたいと思います。

・アナログマスター(track01~05)
 さて、「アナログマスター」にはどんな音(特に高域)が入っているのでしょうか。一番古いtrack01の例です。

COLLECTIONⅣ01

 古いといっても1995年ですので、残っているマスターはアナログでも制作プロセスにはデジタル入っていると思います。
 ナイキスト20kHzくらいで一旦周波数成分なくなっているのはそのためでしょう。
 そしてそこから上、新たな2496AD変換のナイキストである48kHzまでの領域は音楽に合わせて変動します。LPFは40kHzあたりからゆったりかけているようですね。

 CDナイキストですっぱり切れておらず(24bitの最低値まで落ちていない)そこから48kHzまでの成分が変動するということは、ローレゾデータをアップサンプリングしたものでないことは確かです。キャプチャにはありませんが、24kHz以上にパルス性ノイズが見られることからも、アナログ再生をハイレゾ録音したという出自情報に矛盾ありません。
 この20~48kHz領域は、変動はしますが倍音が立ったりすることはありません。ので有意な音楽成分ではないでしょう。正確には解りませんが、アナログテープのヒスノイズ成分が有効周波数帯域につられて変動しているのでしょうか。

・アナログマスター(track07)
 このtrackだけCDナイキストでの明らかな減衰は見られず48kHzまで連動していましたので、ハイサンプリング(またはアナログ?)制作っぽいです。ただし、20kHzくらいに段差が見えることもあることから、CD・DAT級サンプリングレートの音声トラックもミキシングされているようです。

COLLECTIONⅣ07

 というスペクトル違いが判るということは、「アナログマスターテープは、“実力値的能力”としては96kHzサンプリングクラスの周波数は記録できる」ということかと思います。ただし、どこまで品質(音質)保っているかは別ですし、アナログマスターにも性能違いはあるでしょう。

 なお、track07を聴いたカンジ「お~ さすがアナログマスターのネイティブハイレゾ! 他のtrackとは全く違う!」とは思いませんでした(笑)。

・1644マスター(track06,08)
 つまりCD音源ではないかと思います。
 が、CDナイキストで減衰はしますが24bit最低値までは落ちていないことから、アップサンプリングではなくDA変換再生をAD変換したもののようです。これも出自情報に偽りナシですね。
 アナログマスターと異なりCDナイキスト~AD変換ナイキスト領域はおとなしいままです。つまり、当該領域は楽曲成分と無関係=再生機器のフロアノイズと思われます。
 それでもアップサンプリングではなく当該領域のデータが(ノイズでも)在るということはハイレゾのひとつの効能になると思ってます。

COLLECTIONⅣ06

・1648マスター(track09)
 つまりDAT音源ではないかと思います。
 事情は1644マスターに準じます。若干オリジナルナイキストが高めですかね。

COLLECTIONⅣ09

 何故か44.1kHzのパルスノイズがあるのはご愛敬?(笑)

・総評
 出自が明確に開示されており、実際偽りなしでしたのでとてもキモチいいです。

 アナログマスターの実力については、少なくとも、CDを超える高域が入っているいう意味においては「可能性がある」が、「サイコーとは限らない」と言えるでしょう。

 音圧は、全体的に高め(*)でしたが、ざっと見た限りピーク潰れ(データ値としてではなく波形としての)はないようです。track03,04だけ連続2サンプル以下のクリップがありましたが問題にすべきものではないでしょう。
 track08だけが異様にレベル低いです。何故? とも思いますが、元音源そのままだとすると逆に好ましいとも思います。

*:CDと比較して同じくらいのもの、2496の方が高いもの、など混在しているようですが、CD音源も初出や再録などいろいろなバージョンがあると思いますので総論はありません。

・比較試聴
 「ハイレゾでリマスター」するとどれくらい違うのか、CD(ただしシングルではなくアルバム版)でも持っている曲とざっくり音質比較してみます。以下のシステムです。

 ハード:X79システム→UD-503→MDR-Z7(アクティブGND)
 ソフト:≪foobar2000≫のResamlper-Vでx2x2x2x2→DSD256(TypeD FP64)変換

 ハイレゾの方が若干レンジ感が広くヴォーカルが生々しくなるような気はします。が、そのつもりで聴き比べればそうかな、という程度かと思います。少なくとも「ハイレゾすげえぇぇぇ!」ってカンジではないですね。

 なお、DACユニットとしてまだUDA-1を使っていた時にも同じ比較したことがあります。

 ハード:X79システム→UDA-1→DSP-Z7→HD700
 ソフト:≪foobar2000≫のResampler-Vでx2x4→DSD256(TypeD FP32)変換

 いくつかの短いフレーズを交互に再生して比較してみましたが、ハイレゾは「CDより若干空間が広めなような気がするかも?」程度で、「明らかに、圧倒的に、いい!」とは思いませんでした。「リマスターだから音質違うのはアタリマエ」のレベルかと。
 確かな記憶ではありませんが、UD-503システムの方が違いを感じるような気はします。

・DSD変換試聴のワケ
 ところで、ネイティブ再生ではなくPCM→DSD変換再生にしたのは、「再生ハードウェア動作の差(影響)を極力小さくするため」です。
 Resampler-Vの1段目のx2は44.1kHzと48kHz以外はスルーするように設定していますので、CD音源と2496はプレーヤの設定を変えず連続再生しても「x2するかしないかの差」だけになります。一方、DAC側はDSD256ストリームに対する「アナログLPF」としてのみ動いています。
 よって、再生システム動作の違いは最低限の「PC側でのx2処理有無だけ」になっており(*)、それはX79システムにとっては軽微な負荷差でしょうからつまり再生処理の差はほぼ隠蔽でき、「音源の差」だけに注目できるのではないかと。
 ただし、UD-503のDSDは44.1kHz系しか受け付けないので2段目出力で176.4kHzに揃えています。その点では2496は若干不利かも知れません。UDA-1は48kHz系DSDも通りましたのでこの限りではありません。

*:DSD変換再生ではなくPCMデータのままネイティブに再生した場合は、DACユニットの最大処理能力を192kHzで100%とすると44.1kHzは約23%&96kHzは50%の負荷となり、微少な差とは言えないでしょう。


■K2HD:小泉今日子「あなたに会えてよかった」

   ←シングルCDです

 よく店頭試聴に使われていることもあり、表題技術がどんなものか確認するため買ってみました。
 以下がそのスペクトル。一応、「補間生成された領域」が目立ったところをキャプチャしたものです。

K2HD.png

 確かに元ナイキスト以上の領域に成分はありますが、それがどれだけ有意なもので、聴いて有効なのかはなんとも言えません。

 音圧・音量についても一応CD版(シングルではなくアルバム版)との比較を載せておきます(上がCD。Lch)。

CD VS K2HD

 どちらもフルビットにドンツキしているところはありません。拡大して追ってみても、波形として潰れてるところもなさそうでした。
 クリップはしていませんが、イマドキの音源らしくK2HD版の方が音圧高く変更されてるようです。
 音量も大きくなってますね。≪SoundEngine Free 5.02≫によると、CD版とK2HD版はそれぞれ最大音量-1.00dB/-0.40dB、平均音量-14.83dB/-12.03dBとなりました。
 ハイサンプリングにするほどTruePeak防止のためのマージンは減らせますのでそれを削ったカンジですかね。
 フルビットよりやや低いところで頭が揃ってますので、最大値をそのように設定してマスタリングしたのでしょう。最近はクリッピングもよく話題になりますから、音圧上げても≪Audacity≫で赤くならないようにしとかないとね(笑)。


 ざっくり比較試聴してみると、K2HD版の方が空間の広がり感というか楽器やヴォーカルの明瞭感で好ましい気はします。
 「すげ~イイ! K2HD最高!!」ってことはありませんが、比較すればCD版よりいいと思えます。個人的には、ですが。
 ただ、\540(8%税込み)というコストパフォーマンスは…どうでしょうね?(苦笑)

 なお、CD音源はアルバム版なので、シングル版から音量ノーマライズなどの加工されてるかも知れません。


■おまけ

・ダウンローダ
 配信音源を購入する際のDLはブラウザの機能を使うので、1ファイルずつ選択することになります。流石にメンドクサイのでe-onkyoのダウンローダを使ってみました。
 2曲同時に落としてました。速度表示は70~85Mbpsくらい。ファイルサイズと秒数から換算する実測値と同等でした(日曜午前中、100Mbps契約のフレッツ光にて)。
 17/03/20追記:祝日の17:00ごろ。20~30Mbpsくらいしか出なかった。

・試聴
 評論家などは「フォーマットで音質は決まらない、音楽は聴いてナンボ、聴いて良ければ買えばよい」みたいなことを言います。基本的に異論はありませんが、“買わなきゃ聴けない”じゃないスか。矛盾してますよね。
 なので、ハイレゾの試聴は、商品のそのものの音質やマスタリングの確認ができないと意味がないと思っています。
 試聴音源が圧縮だと周波数特性や音質変わっちゃいますし、そのハイレゾ商品から作ったものという保証もありませんから、工夫して“ハイレゾネイティブ”なものを聴けるようにして欲しいものです。そうすれば「ホントに2496なのか」といった“出自”もたぶん確認できるでしょう。
 せめて、1曲買った後でアルバム買う場合はアルバム価格から1曲価格を引いてくれるとか。
 もはや“試聴”じゃないですけど(苦笑)。


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Author:らかせ
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