FC2ブログ

本Blogにおける用語定義・略語

19/11/24初稿


■サンプリング周波数変換に関するもの

 DACやハイレゾについて語る際は以下用語の意味に注意すべきかと思っています。
 例えば、「オーバーサンプリング」については2通りの意味がありそうです。
 例として、AKM社製DACチップAK4399スペックに「8倍デジタルフィルタ」「128倍オーバーサンプリング」といった文言が出てきますが、ふたつの倍数の意味は異なると理解しています。
 一方、PCM1796ではデジタルフィルタブロックの方に「x8 Oversampling」と記しています。

 このあたりは明確な定義(業界標準)はないようですので、私の個人的な理解ですが、各種通例などから以下のように考えています。

・オーバーサンプリング
   DACの中でΔΣ変換用にサンプル数を単純に増やすこと
  および
   DACの中でデジタルフィルタ演算する際、単純間足し(零次ホールド方式)で
   サンプルレートを上げること
  が混在

・アップ(ダウン)サンプリング
   各種アルゴリズムを駆使し音質を考慮してサンプルレートを上げ(下げ)ること
   整数倍(1/整数倍)とは限らない

・リサンプリング
   各種アルゴリズムを駆使し音質を考慮してサンプルレートを
   アップorダウンすること
   イマドキは16bitデータでも演算は24bit以上で行われるので
   出力は24bit以上にもできる
   が、ダイナミックレンジが拡張されるワケではない

・アップコンバート
   サンプルレートを変換するだけでなく、各種アルゴリズムを駆使して
   高域を補間追加すること。ビット深度拡張も含まれる
   (通常DACチップではアップコンバートやってないので参考まで)
   世の中的には「アップスケーリング」と呼ばれることもあるようです。

 つまり「アップ(ダウン)サンプリング」は「リサンプリング」の種類、ということでよいのではないかと。
 紛らわしいのはアップ(オーバー)サンプリングとアップコンバートの違いですが、本Blogでは以下ような通例から上記のような判断しています。

・EsotericのDACユニットの高域補間機能「RDOT」の説明は「アップコンバート」である
・foobar2000のSoX Resampler(高域補間しない)では「UpSample」という用語が用いられている

 また、ディザ付加は高域を増やしますが、高域補間ではないと思っています。ディザは原則「ノイズ」ですので。

 明確な定義(デファクト的なものも含め)が存在しないようですので、使用する時はどちらの意味で使っているのか判るようにしたいですね。

 DACではダウンすることはないので「オーバー」、リサンプリング処理ではダウンすることもあるので「アップ」なんスかね?
 「整数倍限定はオーバー」「非整数倍も出来る場合はアップ」というハナシもあるようですが、インターポレーションフィルタをかける前処理としてゼロサンプル挿入することを「オーバーサンプリング」と呼ぶなら確かに整数倍しかないでしょう。
 以下TI社資料の記述を見ても、なんかそれっぽいかな。

 デジタル・フィルタは正確には、インターポレート(オーバー・サンプリング)とデジタル・フィルタリングの機能により構成されており、その動作と各部のスペクトラムを2倍オーバー・サンプリングを例に図4に示します。まず、基準サンプリング・レートfSのデータはインターポレート(オーバー・サンプリング)され、fSに対して2fSのデータを補間し原fSと2fSの両スペクトラムを出力します(図4b)。
出典:http://www.tij.co.jp/jp/lit/an/jaja016/jaja016.pdf

 一方、旭化成の「128倍オーバーサンプリング」とはおそらくΔΣ変換処理の一部として「なんちゃってアナログにみたてる」部分のことと推定しています。オーバーサンプリングって、“ある機能の一部”としてフィルタ掛けずにサンプルレートを上げる処理のことを指すと考えるとつまり矛盾なさそうです。
 つまり「オーバーサンプリング+デジタルフィルタ=アップサンプリング」と理解したいと思います。

 さらに参考までですが、サンプルレートコンバート・・・略称SRCとは、「内部処理を48kHzに統一するため44.1kHzを48kHzに変換」とか、「Tx側と非同期に動くため(例:44.1kHz+10ppm→44.1khz-10ppmへの変換)」に使われる場合の呼び名っぽいです。

 14/11/20追記:「アップサンプリングの効能」についてはDACとハイレゾとアップサンプリングを考えた記事に統合しました。

 参考情報:アップサンプリングなどの用語説明と、事実上混用されているとの記載あり
http://ednjapan.com/edn/articles/1009/01/news112.html

http://www.geocities.co.jp/Milkyway/5457/dac.htm
http://www2.117.ne.jp/~vision/paf/term_d1.htm

 参考情報:旭化成AK4399開発記事(DAC内蔵デジタルフィルタのImpulse応答波形あり)
http://www.phileweb.com/review/closeup/akemd-ak4399/

 参考情報:TI社webページ「そもそもデジタルフィルタって」
http://www.tij.co.jp/dsp/jp/docs/dspcontent.tsp?contentId=53937


■本Blogにおける略語

・OSDF・・・Over Sampling Digital Filter

・LPF・・・Low Pass Filter


メインメニューへ
最新記事
ERIへようこそ

Author:らかせ
「最新記事」または
「メインメニュー」からどうぞ

・ファイルへの直接リンク以外はリンクフリー(連絡不要)です

・一応、拍手にコメント(非公開)付けられるようにしてあります

・DB的に利用しており、過去記事もガシガシ書き換えています。特に「最新記事」は初稿から一週間くらいは直してることが多く、大幅に変わっちゃうことも。ご了承ください

・ということもありますし、記すまでもないですが無断転載(ファイル含む)はご遠慮ください

・引用の考え方については「007:諸事」をご参照ください

・ハイパーリンクは当Blog記事のみです(054:節電記事のみ例外)

・Amazonアソシエイトに参加しています(アフィリエイトはAmazonのみです)

カテゴリ
検索フォーム
FC2カウンター